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インプラント治療 2020/11/11

インプラントの撤去が必要になる7つのケースと撤去費用

インプラントは、一生涯使い続けることも可能な装置です。よほどのことがない限り、健康な状態を保つことができます。けれども、ケアやメンテナンスを怠ると、人工歯根の撤去が必要となることもあるため要注意です。ここではそんなインプラントの撤去が必要になる症状と撤去費用についてわかりやすく解説します。

インプラント撤去が必要になるケース

インプラント治療では、以下に挙げるようなケースで人工歯根の撤去が必要となります。

手術後の神経麻痺

人工歯根の埋入手術を行ったあと、唇やその周囲に神経麻痺を起こした場合は、下歯槽神経(かしそうしんけい)を損傷した可能性が高いです。症状が重篤な場合は、人工歯根を早急に撤去しなければならないこともあります。下顎の奥歯のインプラント治療で起こり得るトラブルです。

手術後の上顎洞炎

上顎のインプラント治療では、上顎洞炎のリスクがあります。埋入手術の際に、上顎洞と呼ばれる空洞へと人工歯根が突き出すことで、細菌感染を伴う炎症が生じます。術後に上顎洞炎を発症した場合は、人工歯根を撤去するとともに、適切な治療を受ける必要があります。

手術後の細菌感染

術中の衛生管理に不備があると、患部に細菌感染が生じます。炎症反応は、人工歯根と骨との結合を妨げるため、インプラント治療も失敗に終わります。

咬み合わせが悪い

咬み合わせが悪いと、歯列の一部分に負担が集中するようになります。その原因がインプラントにある場合は、上部構造(被せ物)の調整で対応することが優先されます。
いわゆる咬合調整と呼ばれるもので、人工歯の高さを調整して咬み合わせを整えます。それでも改善されない咬み合わせの異常では、インプラントの撤去が必要となることもあります。

金属アレルギーの発症

インプラントに用いられる金属は、生体親和性の高いチタンです。人体にとってアレルゲンとなることは稀であり、金属アレルギーのリスクも極めて低くなっています。
その上でチタンによる金属アレルギーを発症した場合は、インプラントを撤去しなければなりません。その後もインプラントによる治療は難しくなります。

人工歯根の破損

人工歯である上部構造が破損した場合は、修理することで対応できることが多いですが、人工歯根が破損した場合は、修理するのは不可能です。そのままでは上手く噛むこともできませんし、歯周組織に細菌感染などを引き起こすリスクもあるため撤去が必要となります。

インプラント周囲炎の発症

インプラントの周囲に細菌感染が起こり、炎症反応が生じる病気です。インプラントと骨との結合が弱くなり、あるいは破壊されて上部構造がグラグラ揺れ動くようになります。咀嚼機能を果たすこともできなくなり、撤去を余儀なくされます。

▶インプラント周囲炎について詳しく知りたい方は「インプラント周囲炎の症状と治療・予防方法」の記事をご覧ください。

インプラント撤去治療の方法

インプラントを撤去する方法は、骨がある場合と骨吸収(骨が痩せること)が進んでいる場合とで異なります。

骨がある場合

インプラント周囲の歯茎を切開し、骨を露出させます。続いて、インプラント周囲の骨を一層削ることで、容易に摘出できるようになります。

骨が吸収している場合

インプラント周囲の骨が吸収している場合は、骨を削らずに摘出することが可能です。

インプラント撤去手術にかかる費用

インプラント摘出手術にかかる費用は、保険適用の有無で異なります。

保険適用のケース

■保険適用される条件
インプラント撤去手術を保険診療で受けるためには、インプラント治療を受けた歯科医院以外を受診する必要があります。また、摘出前のレントゲン画像を撮影しておくことも必須です。この条件がそろえば「歯科用インプラント摘出術」という術式名称で保険適用内の治療を受けることが可能となります。

■保険診療の費用
保険診療では、歯科用インプラント摘出術に460点が割り当てられています。つまり、人工歯根を1本抜くために4,600円の費用が発生します。骨を削る処置が必要な場合は、230点が加算され、合計で690点となり、6,900円の費用が発生しますが3割負担だと2,070円となります。初診料や再診料、レントゲン撮影の費用なども別途かかります。

保険適用外のケース

保険適用外でインプラント摘出術を受ける場合は、自由診療となるため歯科医院によって費用が大きく異なります。保険適用で発生する費用の10割負担を想定するとわかりやすいですが、実際はさらに高額な費用がかかることもあります。心配な方は事前に主治医と相談しておきましょう。カウンセリングの段階で確認しておくと不安も解消されることかと思います。

まとめ

このように、極めて稀なケースではありますが、埋入した人工歯根を撤去しなければならないこともあります。そうしたケースでは、保険診療で手術を受けた方が費用の抑制につながります。インプラントの撤去で疑問や不安がある人は、信頼できる歯医者さんを見つけて相談してみましょう。問題のあるインプラントを放置することは、お口の健康にとってデメリットが大きいです。

▶インプラント治療が得意な歯医者さんの見つけ方は「インプラント治療で失敗しないための歯医者さんの見つけ方」の記事をご覧ください。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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