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インプラント治療 2020/11/15

インプラント治療の痛み・不安を軽減する麻酔術

インプラント治療に伴う外科手術に不安を抱いている方は少なくありません。過去に手術を受けたことがない人は、より一層、不安な気持ちになっていることでしょう。ここではそんなインプラント治療の不安や痛みを軽減する麻酔法についてわかりやすく解説します。

インプラント治療時の麻酔の必要性

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋入する外科処置を伴います。歯茎をメスで切開し、顎の骨に穴を開けることから、麻酔なしで治療を進めることは難しいです。麻酔をせずに処置を施したら、強い痛みに耐えられないことでしょう。
そう聞くと、インプラント手術に対する不安も高まるかもしれませんが、その点はご安心ください。
人工歯根を埋め込む手術では、必ず局所麻酔を施します。施術への不安が強い人には、心を落ち着かせる鎮静法が用意されています。

インプラント治療時の局所麻酔

インプラント手術時に施す局所麻酔は、一般の歯科治療で用いるものと同じです。麻酔針を術野に刺して、薬液を注入します。
麻酔針の痛みを軽減するために、あらかじめ表面麻酔を施している歯科医院がほとんどです。また、極細の麻酔針を用いることで、刺入時の痛みも軽減されます。
インプラント治療を受けるということは、過去に虫歯治療や抜歯処置などを受けた経験があることでしょう。その際の麻酔処置と何ら変わりはないため、過剰に怖がる必要もありません。

効果

局所麻酔には、歯や歯茎、顎の骨の感覚を麻痺させる効果が期待できます。歯茎をメスで切り開いたり、顎の骨にドリルで穴を開けたりしても、痛みを感じなくなります。

目的

手術に伴う痛みを軽減あるいは、解消することが局所麻酔の主な目的です。施術に痛みを伴うことがあらかじめわかっているのであれば、それを可能な限り取り除くのが医療人の役割でもあります。
また、痛みに反応して、身体を大きく動かしたりすると、口腔内を傷つけるなどのトラブルも起こり得ます。そうした事故を未然に防ぐためにも局所麻酔は必要といえます。

デメリット

局所麻酔は、術野の感覚を完全に麻痺させることができるわけではありません。局所麻酔の効果には個人差があり、人によっては、許容量を投与しても十分な麻酔効果が得られないこともあり得ます。
また、完全に意識がある状態で処置が進むため、不安や恐怖心が高まりやすいというデメリットもあります。

インプラント治療時の静脈鎮静法

静脈内鎮静法とは、文字通り静脈から鎮静剤を投与して心を落ち着かせる麻酔法です。インプラント手術では、よく行われている麻酔法です。

効果

静脈鎮静法には、「鎮静効果」が期待できます。鎮静(ちんせい)とは、心を鎮める、あるいは落ち着かせるという意味の言葉で、不安感や恐怖心を抑えることができます。
鎮静剤を作用させることで、半分眠ったような状態となります。気付いたら手術が終わっていた、という感想を抱く人も少なくありません。ただし、静脈内鎮静法に痛みをなくす効果はありませんのでご注意ください。

目的

静脈内鎮静法の主な目的は、手術に伴う不安や恐怖の緩和です。具体的な痛みを取り除くのではなく、何となく怖い、次に何をされるのか不安、といった気持ちをリラックスさせる目的で行われる麻酔法です。
インプラント手術中に強い不安を感じて血圧が上昇すると、危険な事態を招くこともあります。手術の中止を余儀なくされることもあるため、静脈内鎮静法で心を落ち着かせるメリットは非常に大きいといえます。

デメリット

静脈内鎮静法は、メリットの大きい麻酔法ですが、以下に挙げるようなデメリットもあります。

■当日は車の運転ができない
静脈内鎮静法は、手術が終わった後もしばらく鎮静効果が持続します。麻酔の効果が弱まったら帰宅することができるのですが、車の運転は控えなければなりません。そのため、歯科医院へは家族が運転する車やタクシーを利用することとなります。もちろん、公共交通機関を利用しても良いのですが、安全面を考慮した場合は、家族の同伴が望ましいです。

■手術後は安静に過ごす必要がある
静脈内鎮静法を利用した場合は、少なくとも翌日までは安静に過ごす必要があります。激しい運動をしたり、遠くまで出かけたりするのはおすすめできません。眠気やふらつきなどの症状は、術後も数時間続くものとお考え下さい。

■費用が高くなる
静脈内鎮静法には保険が適用されません。また、麻酔科医を立ち会わせなければならず、費用が高くなる傾向にあります。

※笑気麻酔
インプラント治療で行われる鎮静法には、もうひとつ「笑気麻酔(しょうきますい)」というものがあります。これは亜酸化窒素からなる笑気ガスを鼻から吸引する麻酔法で、静脈内鎮静法よりも施術の流れが簡便です。麻酔の導入や離脱も速やかに進むため、帰宅時間も早くなるというメリットがあります。
ただ、静脈内鎮静法ほど高い麻酔効果は得られません。手術に対する不安感や恐怖心をある程度、軽減できる鎮静法といえます。

インプラント治療時の麻酔の流れ

インプラント治療のおける麻酔処置は、以下の流れで進みます。

生体モニターの装着

全身状態を把握するために、生体モニターを装着します。血圧、脈拍、心電図、呼吸数などを常時モニタリングできます。体調に変化が起きた場合でも迅速に対応できるようになります。

静脈路の確保

鎮静剤を投与するための静脈路を確保します。点滴と同じ要領で、腕の静脈に針を指します。静脈路は、鎮静剤の投与だけでなく、緊急時の薬剤の投与にも活用できます。

酸素投与

酸素投与を開始します。手術中は、気道が閉塞して酸素を採り込みにくくなることもあり、十分な酸素を供給することが大切です。

鎮静薬投与

静脈路から鎮静薬を投与します。投与から5~10分程度で意識が弱まり、半分眠ったような状態へ入ります。

局所麻酔

鎮静薬の効果が現れたら、術野に局所麻酔を施します。

インプラントの埋入処置

インプラントの埋入処置を行います。鎮静薬による作用で、この時の記憶が不鮮明な人がほとんどです。

意識が回復したら帰宅

静脈内鎮静法の持続時間は1時間程度なので、術後しばらく休んでいると意識もはっきりしてきます。それほど長い時間待機せずに帰宅することが可能です。

▶インプラント治療自体の手術の流れを知りたい方は「インプラント治療の流れ~7STEP~」の記事をご覧ください。

まとめ

このように、インプラント治療時の痛みや不安は、局所麻酔と鎮静法によって軽減することができます。必要以上に怖がる必要はありませんのでご安心ください。それでもなお不安が強い人は、まず歯医者さんに相談しましょう。静脈内鎮静法や笑気麻酔について、さらに詳しく説明してくれます。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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