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インプラント治療 2020/11/16

インプラント治療で歯科医師に口腔外科の知識が必要なワケ

インプラント治療で歯科医師に口腔外科の知識が必要なワケ

インプラントは、治療を担当する歯科医師によって技術に大きな差があります。インプラント治療には、総合的な知識と技術が必要となるからです。とくに口腔外科の知識は必須といえます。ここではそんなインプラント治療に口腔外科の知識が必要な理由をわかりやすく解説します。

インプラント治療に必要な治療の知識

インプラント治療には、以下に挙げるような知識が必要になります。

口腔外科

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋入する処置を伴うため、口腔外科に関する幅広い知識が必要となります。施術内容自体、医科の外科手術と大差がありません。
口腔周囲の解剖学的な構造を正確に把握しているだけでなく、安全な外科処置を行える歯科医師でなければならないのです。

補綴(ほてつ)

人工歯根を埋め込んだ後には、必ず上部構造を装着しなければなりません。一般の歯科治療における“被せ物”に該当する部分で、少し難しい言葉で表現すると補綴科(ほてつか)の担当領域となります。
インプラントは、適切な上部構造が設置されて初めて機能するものなので、補綴領域の知識も必須といえます。

歯周病

インプラント治療において、歯周病は何よりも警戒すべき病気です。インプラントを希望している人が歯周病にかかっている場合は、歯周病治療を優先しなければなりません。
インプラント治療後は、歯周病にかからないよう専門的なケアを行う必要があります。インプラント周囲炎(インプラントが歯周病と同じ状況になること)を発症してしまった場合も専門的な治療が行えなければならないのです。

▶インプラント周囲炎について詳しく知りたい方は「インプラント周囲炎の症状と治療・予防方法」の記事をご覧ください。

インプラント治療には資格がいる?

インプラント治療は、歯科医師であれば誰でも行うことができます。ただし、治療の技術レベルは歯科医師によって大きく異なります。なぜなら、歯科医師免許を取得していることと、インプラント治療に関する知識や技術を習得していることは、全く別の話であるからです。

インプラントの認定制度

インプラントには、矯正歯科や小児歯科などと同様、認定制度があります。具体的には、認定医・専門医・指導医というものがあり、インプラントに関する十分な知識や技術を持っていることを学会が認定する制度です。最も取得しやすい認定医であっても、学会の在籍年数が5年以上、論文の発表などが課されています。
ですから、認定医や専門医の資格を取得している時点で、インプラント治療に関する知識や技術は一定水準に達していると考えられます。もちろん、認定医の資格を持っていなくても優れた治療技術を有している歯科医師はいるため、あくまでひとつの指標としてお考えください。

口腔外科の認定制度

口腔外科にも認定制度があります。ただし、インプラント治療に特化した領域ではないので、口腔外科の認定医や専門医を持っているからといって、インプラント治療の技術レベルが保証されるわけではありません。
とはいえ、口腔外科の領域に精通していることは、インプラント治療に有利に働きます。

インプラント治療の中で口腔外科にあたる治療

インプラント治療では、以下に挙げる処置が口腔外科にあたります。

インプラント治療の中で口腔外科にあたる治療

人工歯根の埋入

人工歯根であるフィクスチャーを顎の骨に埋め込む処置です。埋入部位の周囲には、損傷してはいけない血管や神経、上顎洞のような解剖学的な構造が存在しています。それらの位置関係を踏まえた上で、最善といえる処置を行わなければなりません。

骨造成

顎の骨が不足しているケースでは骨造成が必要となります。歯茎をメスで切開し、顎骨が不足している部分に骨補填材などを挿入する処置です。口腔外科的な知識と技術が必要となります。

▶インプラント治療における骨造成手術の詳細は「インプラント治療で骨造成手術は必要? 」の記事をご覧ください。

歯肉移植

歯茎である歯肉(しにく)の形態や量に異常が認められるケースでは、歯肉移植が必要となります。歯肉が正常な部位から必要量を採取し、不足している部分に移植します。

顎骨の再建

事故による外傷や悪性腫瘍の治療によって、広範囲な顎骨の欠損が生じたケースでは、顎骨の再建が必要となります。患者さん自身の肩や腰、足の骨を採取して顎骨の欠損部に移植する治療です。顎骨を再建した上で、インプラントを埋め込みます。こうした処置は大学病院などの口腔外科に任せることとなります。

※大学病院におけるインプラント治療 
大学病院のような大きな医療機関では、口腔外科と補綴科がチームを組んでインプラント治療に当たることがあります。
口腔外科が人工歯根の埋入手術を担当し、上部構造の設計や製作、装着は補綴科が担当します。とりわけ悪性腫瘍の治療や顎骨の再建などを伴うケースでは、口腔外科の力が不可欠となります。

まとめ

このように、インプラント治療には被せ物の治療である補綴だけでなく、口腔外科の知識や技術が必須といえます。原則として特別な資格は必要ありませんが、豊富な知識や技術があるに越したことはありません。
ですから、インプラント治療をお願いする歯医者さんを探す際には、認定医や専門医の資格の有無、これまでの診療実績などに注目すると良いでしょう。顎骨再建を伴うような大掛かりなインプラント治療は、大学病院のような大きな医療機関に任せるべきです。

▶インプラント治療が得意な歯医者を探したい方は「インプラント治療で失敗しないための歯医者さんの見つけ方」の記事をご覧ください。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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