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インプラント治療 2021/02/20

インプラントを入れる最適なタイミングはいつ!?

インプラントは、失った歯の審美性や機能性を元の状態に近づけることが可能な治療法です。それだけに「すぐにでもインプラントを入れたい」という方もたくさんいらっしゃることでしょう。ただし、インプラント治療には適した状況や年齢、タイミングというものがあります。ここではそんなインプラントを入れる最適なタイミングなどをわかりやすく解説します。

インプラントを検討する状況

歯の生え方や形、色などに異常が認められても、インプラント治療を選択することはほとんどありません。健康な天然歯であれば、そのまま使い続ける方が良いからです。そんなインプラントは、以下のような状況で検討することとなります。

歯周病・虫歯で歯を失った

歯を失う原因の第一位と第二位は、歯周病と虫歯です。これらの病気を重症化させると、歯の保存が困難となります。もうすでに歯を失っているケースだけではなく、これから抜歯を行うケースでもインプラント治療が検討されます。

外傷による歯の脱落・歯根破折

スポーツや交通事故などで顔面に外傷を負い、歯が抜けたり、歯根が折れたりした場合は、インプラントが検討に上がります。

生まれつき歯がない

私たちの永久歯は、親知らずを除いて合計28本生えてきます。人によっては、生まれつきこの数が少ない「先天性欠如歯」が認められます。歯の先天的な欠如によって、審美性や咀嚼機能が大きく阻害される場合は、インプラントなどによって欠損部を補う必要が出てきます。

インプラントを検討する年齢

インプラントは、すべての年齢で受けることができる治療ではありません。一部の例外を除き、基本的には発育を終えた成人が受ける治療となっています。

基本は20代後半から

インプラント治療は、基本的に20代後半から検討します。20代前半までは、親知らずが生えることも含め、まだ口腔環境が変化する余地が残されているからです。とはいえ、歯や顎の発育には個人差がありますので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

▶20代でインプラント治療を検討する際の注意点は「インプラント治療を20代で検討するメリットと注意点」の記事をご覧ください。

高齢になる前に治療する利点

インプラントに、年齢的な制限はありません。けれども、顎の骨の状態が悪ければ、インプラントを埋入することが不可能となります。骨粗しょう症や心筋梗塞、免疫力の低下などは加齢によってリスクが上昇します。そのため、高齢になる前にインプラント治療を検討した方が成功率も高くなるといえます。

子どもでも検討する場合

インプラント治療は、原則として子どもに適応されません。歯や顎の発育が目まぐるしい成長期にインプラントを埋入することは、デメリットも大きくなるからです。成長していく過程で、埋入したインプラントの位置がズレたり、歯や顎の発育を妨げることもあります。
ただし、下顎の第一大臼歯を失ったケースでは、子どもであってもインプラントを検討することがあります。下顎の第一大臼歯は、そしゃく機能の主体となる奥歯なので、欠損した状態を放置すると口腔全体の崩壊を招くこともあるからです。

抜歯後のタイミング

抜歯後にインプラント埋入を行う場合、適切なタイミングがいくつかに分かれます。

抜歯後すぐに埋入

抜歯後すぐにインプラントを埋入する方法を「抜歯即時埋入法(ばっしそくじまいにゅうほう)」といいます。顎の骨の状態が良好であれば、この方法を第一に検討します。抜歯後すぐに埋入すれば、傷の治りが早く、人工歯根と顎骨との結合も促進されるからです。

抜歯から1~3ヶ月後に埋入

抜歯をして1~3ヶ月待ってインプラントを埋入する方法を「抜歯待時埋入法(ばっしたいじまいにゅうほう)」といいます。虫歯や歯周病などが原因で抜歯をする場合は、歯周組織の状態があまり良くありません。インプラント埋入に適した状態への回復は、1~3ヶ月程度かかるのが一般的です。

▶上記2つの治療方法のメリット・デメリットは「インプラントの抜歯即時埋入法vs抜歯待時埋入法」の記事をご覧ください。

インプラント治療ができないケース

インプラント治療には、年齢やタイミング以外にもいくつかの制約があります。以下に挙げるケースでは、治療を行うことが難しいです。

重度の歯周病

歯周病はインプラントの天敵です。軽度から中等度の歯周病であれば、治療によって病態をコントロールすることでインプラントを埋入できます。一方、症状の改善が見込めない重度の歯周病では、インプラント治療が困難となります。埋入手術を行っても、顎骨の炎症や吸収によって人工歯根が脱落するからです。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、全身の骨密度が低下する病気で、顎の骨も同様に弱くなります。人工歯根を埋入するに足る骨量が確保できない場合は、その他の治療法を検討すべきといえます。
また、骨粗しょう症では、骨の吸収を防ぐ「ビスホスホネート製剤」を服用しているケースが多いです。この薬剤は、抜歯などの侵襲的な処置によって顎骨壊死を引き起こすリスクがあるため、インプラント治療は慎重に検討する必要があります。

全身の病気

インプラントは、全身の免疫機能を低下させる病気があると、治療が難しくなります。具体的には、糖尿病、関節リウマチ、悪性腫瘍などです。
また、脳梗塞や心筋梗塞の既往があると、血液をサラサラにする薬を常用しているケースも多く、外科手術が困難となる場合があります。

喫煙習慣

喫煙習慣は、歯周組織の免疫力を低下させます。ニコチンが末梢の血管を収縮させると同時に、一酸化炭素が酸素の運搬を阻害します。その結果、顎の骨が弱ってしまい、人工歯根との結合を妨げます。そのため、インプラント治療を行うのであれば、禁煙あるは減煙が前提となります。

妊娠中

妊娠中の女性は、母体および胎児への影響も踏まえ、インプラント治療を行うことは推奨されません。インプラント治療には、外科手術を伴うからです。どうしてもインプラントを入れたいのであれば、妊娠前あるいは出産後に検討しましょう。

成長期

成長期の子どもも原則的にインプラントできません。歯や顎骨の発育が旺盛な時期に、人工物を埋入することは、デメリットが大きくなります。上述したように、20代後半から検討するのが適しているといえます。

▶この他のインプラント治療ができないケースを網羅的に知りたい方は「インプラント治療ができない15個のケース」の記事をご覧ください。

まとめ

このように、インプラントには適した年齢やタイミングというものがありますので、まずは歯医者さんに相談するのが一番です。全身の健康状態とも関わりのある治療法だけに、慎重に検討する必要があります。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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