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インプラント治療 2021/02/20

総入れ歯orインプラント!全部の歯を失ったときどちらを選ぶ?

すべての歯を失った場合の治療法は、大きく2つの選択肢に分けられます。それは「総入れ歯」と「インプラント」です。従来は総入れ歯を作るのが一般的でしたが、機能性や審美性などを考慮すると、やはりインプラントに軍配が上がります。

ここではそんな総入れ歯とインプラントのメリット・デメリット、治療方法などをわかりやすく解説します。

総入れ歯とインプラントのメリット・デメリット

総入れ歯とインプラントには、それぞれ以下に挙げるようなメリットとデメリットがあります。

総入れ歯

■メリット
・保険が適用される
総入れ歯は保険が適用されるので、治療にかかる費用を抑えることができます。修理の際にかかる費用も比較的安いです。

・治療期間が短い
保険診療の総入れ歯は、1~2ヶ月程度で製作できます。インプラントと比べると、治療期間が短いです。

・外科手術が不要
総入れ歯を製作する際に外科手術は不要です。お口の形態に合わせて、装置を作ります。

・修理しやすい
保険診療の入れ歯は、白いプラスチックやピンク色のプラスチックで作られます。いずれも「レジン」と呼ばれる材用で、故障した際には容易に修理ができます。

■デメリット
・変質・変色・故障しやすい
総入れ歯を構成しているレジンは、経年的に劣化しやすいです。人工歯の摩耗や義歯床の変質、変色などが避けられません。取り扱いを誤ると容易に破損します。

・違和感や異物感が大きい
総入れ歯は非常に大きな装置です。装着時の違和感、異物感も大きくなっています。時間が経過すれば徐々に慣れてきますが、インプラントのような快適性は期待できません。

・使用感が良くない
取り外し式の装置である総入れ歯は、使用中にズレたり、外れたりすることがあります。硬いものも噛みにくいため、使用感はあまり良くありません。適合性の高い入れ歯を製作すれば、ある程度まで使用感を向上させることは可能です。

・見た目が良くない
大型の装置である以上、見た目もあまり良くありません。口を大きく開くと、入れ歯を装着していることに気付かれます。

・顎の骨が痩せていく
総入れ歯には人工歯根がないため、噛んだ時の圧力は粘膜で負担します。役割を失った顎の骨は、経年的に痩せていきます。その結果、入れ歯が合わなくなり、再製作が必要となります。

・6ヶ月以内の再製作は認められない(保険診療)
保険診療で製作した入れ歯は、6ヶ月以上経過しなければ、再製作できません。何らかの理由で入れ歯の再製作が必要になっても、そのまま使用を継続しなければならないのです。あるいは、自由診療に切り替える必要があります。

インプラント

■メリット
・見た目が美しい
すべての歯を失った症例にインプラント治療を適応すると、極めて美しい仕上がりが期待できます。中途半端に歯が残っているケースよりも、設計の自由度が高くなるからです。また、人工歯根があることから、総入れ歯のように装置が大型化することもありません。天然歯列に近い形で、歯の喪失を回復できます。

・しっかり噛める
噛んだ時の圧力を人工歯根が受け止めるため、硬いものでもしっかり噛めるようになります。装置がズレる、外れるといったトラブルもほとんど起こりません。

・違和感や異物感が小さい
無歯顎(歯が1本もない状態)のケースで装着するインプラントの上部構造は、総入れ歯よりもシンプルでサイズも小さいです。その分、装着時の違和感、異物感も小さくなっています。

・装着感が良い
総入れ歯は、粘膜に吸着させることで口腔内に固定しますが、インプラントはセメントやネジ、マグネットなどを活用します。固定様式の違いから、装着感にも大きな違いが現れます。

・顎の骨が痩せない
人工歯根を通じて噛む力が顎の骨へと伝わるため、顎骨の吸収が起こりにくいです。

■デメリット
・保険が適用されない
インプラント治療は、原則的に保険が適用されず、総入れ歯より費用が高くなります。ただし、治療法によっては費用を抑えることも可能です。

・治療期間が長い
インプラント治療は、入れ歯治療よりも長い期間を要します。少なくとも3ヶ月以上、長ければ8ヶ月程度かかることもあります。

・外科手術が必要
インプラント治療では、人工歯根を埋入するための外科手術が必須となっています。

▶インプラントのメリット・デメリットをもっと詳しく知りたい方は「インプラント治療のメリット・デメリット」をご覧ください。

全部の歯をインプラントにするときの治療方法

全部の歯をインプラントにする治療法は、以下の3つです。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、総入れ歯と固定性インプラントの中間的な治療法です。顎の骨に2~4本のインプラントを埋入して、マグネットやボタンを設置します。そこに総入れ歯のような形態をした上部構造を装着することで、失われた歯の機能を回復させます。装置の着脱は、患者さんが自由に行えます。

オールオン4

オールオン4は、4本のインプラントで総入れ歯のような上部構造を固定する治療法です。固定性であるため、インプラントオーバーデンチャーのような取り外しは行えません。

▶オールオン4の詳細は「インプラント治療のオールオン4という選択」をご覧ください。

インプラントブリッジ

6~8本のインプラントを埋入して、固定式のブリッジを装着する治療法です。埋入するインプラントが多い分、安定性も向上します。

総入れ歯

総入れ歯は、人工歯と義歯床からなる装置です。保険が適用され、治療期間も短いことから、手軽に作ることができます。同時に、調整や再製作が必要になることも多い治療法です。

総入れ歯とインプラントの費用

全ての歯を失った場合の治療法は、それぞれ費用が異なります。ここでは、目安となる金額をご紹介します。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーの治療にかかる費用は、700,000~1,500,000円程度です。埋入するインプラントの本数が少ないため、費用も低めに設定されています。

オールオン4

オールオン4の治療にかかる費用は、2,000,000~3,000,000円程度です。埋入する本数に応じて、費用も高くなります。

インプラントブリッジ

インプラントブリッジによる治療費は、2,500,000~4,000,000円程度です。3つの治療法の中では、もっとも高額になりやすいです。

総入れ歯

総入れ歯の治療にかかる費用の目安は、1割負担で3,000円、3割負担で20,000円程度です。自由診療では、使用する素材や治療法によって大きく異なり、100,000~500,000円程度の開きがあります。

総入れ歯とインプラントの治療期間

総入れ歯と各種インプラント治療にかかる期間は、以下の通りです。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーの治療にかかる期間は、3ヶ月程度です。

オールオン4

オールオン4の治療にかかる期間は、3~4ヶ月程度です。

インプラントブリッジ

インプラントブリッジの治療にかかる期間は、6~8ヶ月程度です。埋入するインプラントの本数や部位によって、さらに長い期間を要することもあります。

総入れ歯

保険診療の総入れ歯の治療にかかる期間は、2ヶ月程度です。自由診療になると、治療期間が長くなる傾向にあります。

まとめ

このように、全部の歯を失った際には、インプラント治療がおすすめといえます。その中でもいくつかの種類に分かれますので、どれを選択するかは歯医者さんとしっかり相談することが大切です。経済面を重視するのであれば、総入れ歯という選択肢も除外せずに検討しましょう。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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