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インプラント治療 2020/10/12

インプラント治療ができない15個のケース

インプラント治療ができない15個のケース

インプラント治療は、歯を1本失ったケースからすべての歯を失ったケースまで幅広い症例に適応できる治療法です。ただし、患者さんの身体の状態や歯科医院側の診療環境などによっては、インプラント治療できないことがあります。ここではそんなインプラント治療ができない15個のケースを理由も合わせてご紹介します。

インプラント治療が全くできないケース

次に挙げる病気を患っていたり、条件に該当したりする場合は、原則としてインプラント治療を受けられません。その他の治療法を検討した方が良いといえます。

インプラント治療が全くできないケース

自己免疫疾患

膠原病(こうげんびょう)やリウマチ、天疱瘡(てんぽうそう)といった自己免疫疾患を患っていると、ステロイド薬を常用することとなります。ステロイドは傷の治癒を遅らせる作用があり、人工歯根と骨との結合を妨げてしまいます。

血液疾患

血友病や白血病などの血液疾患は、出血しやすく、止血が困難になる傾向があります。インプラント治療では、歯茎をメスで切開し、顎の骨に穴を開けるといった外科処置を伴うことから、出血が止まりにくい病気をお持ちの方は原則的にその他の治療を選択することとなります。

1型糖尿病

1型糖尿病は、インスリンを分泌する細胞そのものが破壊される病気であり、免疫力の低下も著しいです。傷の治りが遅く、細菌感染のリスクも高いです。外科処置を必要とし、人工歯根と顎骨との結合が不可欠なインプラント治療には適さない全身の病気といえます。

放射線治療を受けている

がんの治療などで放射線療法を受けている場合は、外科処置を行うことで「顎骨骨髄炎」を引き起こすことがあります。また、放射線の影響によって唾液の分泌量が減少し、むし歯や歯周病のリスクも大きく上昇している点もインプラント治療に不向きといえます。

成長期の子ども

発育途上にある子どもには、インプラント治療が適応されません。成長期にチタン製のネジを顎の骨に埋め込むことは、発育を妨げる原因になります。また、顎が成熟していく過程で、人工歯根の位置もズレてしまい、適切な歯並びやかみ合わせも得られにくくなります。

妊娠中の女性

妊娠中の女性に対して、インプラント治療を行うことはまずありません。出血を伴う外科手術や治療の前後で服用する薬剤など、お腹の赤ちゃんへの悪影響が予想される要素がたくさんあるからです。

対処次第でインプラント治療ができるケース

次に挙げるケースは、対処次第でインプラント治療が行えます。

対処次第でインプラント治療ができるケース

チタンアレルギ

インプラント治療では、チタン製の人工歯根やアバットメントを使用します。チタンは生体親和性が高く、アレルギーが起こりにくい金属ですが、稀に「チタンアレルギー」をお持ちの方がいらっしゃいます。
そうしたケースでは、ジルコニア性の人工歯根やアバットメントを使用することで、金属アレルギーのリスクをゼロにできます。

骨粗しょう症

全身の骨がもろくなる骨粗しょう症は、顎骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療で不利に働きます。骨量や骨密度が不足している場合は、骨造成術などによって補うことでインプラント治療が可能となります。
ただし、骨粗しょう症の治療薬である「ビスホスホネート製剤」を使用している場合は、原則的にインプラント治療が適応できなくなります。骨壊死に類似したBRONJ(ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死)を引き起こすリスクがあるからです。

2型糖尿病

2型糖尿病は生活習慣病の一種であり、生活習慣の改善によって症状をコントロールすることが可能です。全身状態が良好に保たれていれば、インプラント治療を行うこともできます。

重度の歯周病

インプラントの天敵は歯周病です。とりわけ重症度の高い歯周病にかかっていると、人工歯根が上手く定着しません。治療後もインプラント周囲炎のリスクが高くなるため、事前にしっかり治しておく必要があります。

顎の骨の不足

加齢や歯周病によって顎の骨の幅や深さ、奥行きなどが減少している場合は、骨造成などを行った上でなければインプラント治療できません。

喫煙習慣

タバコの煙には、歯周組織の血流を悪くする作用があります。傷を修復する細胞や細菌と戦う細胞も活動しにくくなることで、人工歯根と顎骨との結合が妨げられます。インプラント周囲炎のリスクも高まります。インプラント治療を検討中であれば、禁煙することが必須といえます。

歯ぎしりなどの悪習癖

インプラントには、噛んだ時の力を緩和する「歯根膜」が存在していません。歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖によって過剰な力がインプラントに加わると、骨との結合に悪影響が及びます。インプラント治療を開始するまえに、マウスピースなどで悪習癖の改善を試みましょう。

歯科医院に要因があるケース

患者さんではなく歯科医院側の要因によって、インプラント治療できないケースもあります。

歯科医院に要因があるケース

医療設備が整っていない

インプラント治療では、精密診断を下すための歯科用CTや安全に手術を行える治療スペ―スが必要です。こうした設備には高額な費用がかかることから、インプラント治療を行えない歯科医院も多いです。

インプラント治療の知識・技術が不足している

インプラントは、極めて専門性の高い歯科治療です。適切な知識や技術、経験がなければ安全に行うことができません。

まとめ

このようにインプラント治療には「絶対に行えないケース」「対処次第で行えるケース」「歯科医院側に要因があるケース」があります。ケースによっては、インプラント治療が行えるようになるため、まずは歯医者さんに相談することが大切です。

▶インプラント治療における歯医者さんの見つけ方は「インプラント治療で失敗しないための いい歯医者さんの見つけ方」をご覧ください。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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