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インプラント治療 2020/09/02

インプラントが取れる原因と対処法

インプラントは、使用していく中で取れたり、折れたりすることがあります。苦労して装着した装置だけに、ショックを受ける人も少なくないことでしょう。
そんなインプラントの取れ方や原因、対処法はケースバイケースですので、まずは歯医者さんに診てもらう必要があります。ここではそんなインプラントが取れる原因と対処法をわかりやすく解説します。

インプラントが取れる部位

インプラントが取れる部位は、人工歯、アバットメント、人工歯根の3か所です。

人工歯(上部構造)

上部構造である人工歯が取れた場合、ネジの緩みや破損が考えられます。これは人工歯とアバットメントをネジで固定する「スクリュー固定タイプ」の治療で起こります。
また、歯科用セメントで固定する「セメント固定タイプ」では、セメントの劣化によって人工歯が取れることがあります。
歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖があると、人工歯に過剰な圧力がかかり、取れたり、欠けたりすることがあります。咬み合わせの異常によっても同様の理由で、人工歯が取れたり、欠けたりすることがあります。

アバットメント

人工歯と人工歯根を連結するアバットメントが取れた場合も、ネジの緩みや破損が考えられます。 人口歯同様、歯ぎしりや食いしばり、咬み合わせの異常によって過剰な圧力がかかることでもアバットメントが取れることがあります。

人工歯根(フィクスチャー)

インプラントが人口歯根から取れる主な原因は、インプラント周囲炎です。炎症によってインプラント周囲の顎骨が破壊され、支える切れなくなるからです。その他、過剰な咬合圧がかかることでも取れるリスクがあります。

▶インプラントの構造について知りたい方は「インプラントの構造・素材」記事をご覧ください。

手術が原因でインプラント(人工歯根)が取れるケース

不適切なインプラント手術が行われると、以下の理由でインプラントが取れることがあります。

感染症

手術時の衛生管理が徹底されていないと、術野に細菌感染が生じることがあります。顎骨に炎症が生じると、人工歯根との結合が正常に進まず、インプラントが取れてしまい、治療自体失敗に終わります。

埋入時のダメージ

人工歯根を埋入する際、速度が速すぎたり、十分な注水を行わなかったりすると、顎骨に火傷が生じます。その結果、顎の骨の細胞が壊死して、人工歯根と結合しなくなります。

埋入位置の誤り

人工歯根を誤った角度や位置に埋入すると、噛んだ時の力が正常に伝わらなくなります。治療後、異常な圧力が徐々に蓄積し、やがては人工歯の破折、人工歯根の脱落を招くことがあります。

ケアが問題でインプラントが取れる

インプラントは、患者さん自身によるケアが不十分になることでも、取れたり、欠けたりすることがあります。その原因は以下の通りです。

不十分なブラッシング

インプラントを正常に保つ上で、基本となるのは毎日のブラッシングです。インプラントは天然歯と少し異なる構造を呈しており、プラークフリーな状態を作るにはコツがいります。漫然と磨いていると歯垢や歯石が堆積して、インプラント周囲炎を引き起こします。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖は、インプラントに過剰な負担をもたらします。できれば、インプラント治療前に解消しておきましょう。

喫煙習慣

タバコには、歯周組織への有害作用が認められます。インプラント治療後も喫煙習慣を継続していると、歯ぐきや歯槽骨のダメージが及び、人工歯根の脱落を誘発します。

全身疾患

高血圧や糖尿病、血液疾患(血小板の異常)などがあると、人工歯根と顎骨との結合が悪くなり、脱落を招くことがあります。

メンテナンスを怠る

インプラントには、定期的なメンテナンスが必須となっています。定期検診を怠ると、各パーツの異常や顎骨の病変を放置することになり、インプラントの脱落や破損のリスクも高まります。

▶インプラントの正しいメンテナンス方法は「正しいメンテナンスでインプラントの寿命を延ばそう」を参考にしてください。

インプラントが取れた時の対処法

インプラントが取れた時には、やるべきことと、やってはいけないことがあります。

やるべきこと

■歯医者さんに連絡
インプラントが取れたら、すぐに歯医者さんに連絡しましょう。すぐに受診できなかったとしても、予約を取っておくことが大切です。取れたインプラントは可能な限り早く、処置してもらう必要があります。

取れたインプラントの保管
インプラントを構成するパーツは、非常に高価なものばかりです。誤って捨ててしまうと、一から作り直さなければなりません。ですから、ティッシュで適当に包んでおくのではなく、プラスチック製のケースなどに保管しておきましょう。

やってはいけないこと

■元の位置に戻す
取れたパーツが何であれ、素人がそのまま元に戻すことは不可能です。無理やり元に戻しても、再び外れて、飲み込んでしまうなどのトラブルも生じ得ます。瞬間接着剤などを使用すると、かえって状態が悪くなることから、取れたパーツの対処は歯医者さんに任せるようにしましょう。

■過剰な力を加える
インプラントが外れた部位で噛むと、状態がさらに悪くなります。舌でいじくったりするのも控えるようにしましょう。

■放置する
インプラントが外れても、何もせず放置することだけは絶対にやってはいけません。放置をして状態が良くなることはありませんので、早急に歯医者さんを受診しましょう。

インプラントが取れた時に歯医者さんに確認・伝えること

インプラントが取れて歯医者さんを受診した際には、以下の内容を伝えると同時に、今後のことも確認しておきましょう。

伝えること

インプラントが取れた状況について、詳しく伝えることが大切です。いつ、何をしている時に外れ、今現在どのような状態なのかをしっかり伝えましょう。

確認すること

インプラントが取れた原因については、正確に把握しておく必要があります。今現在のインプラントおよび顎の骨の状態、今後の治療方針などもしっかり確認しましょう。
場合によっては、インプラントを取り外さなければなりません。また、日常生活で注意すべき点も確認しておいてください。食事の面において、制限が多くなることかと思います。

まとめ

このように、インプラントはさまざま原因で取れることがあります。そうしたトラブルは予防するに越したことはありませんが、取れてしまったら、慌てず適切に対処しましょう。

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■他のインプラント治療のコラム:https://teech.jp/column/inpurantochiryo
■インプラント治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/inpurantochiryo-interview
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▼このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています▼
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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