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インプラント治療 2025/09/03

インプラント治療を受けたら腫れるって本当?原因や対処法を解説

インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。先進的な治療法で、見た目や機能の回復を目指せます。

しかし、インプラント治療を検討している方の中には「手術後に腫れるのではないか」といった不安を感じている方も少なくありません。実際に、治療後に腫れが生じることは珍しくありません。

そのため、その腫れが自然な反応なのか、それとも何らかの異常のサインなのかを見極めることが大切です。改善せず悪化していく場合や発熱・膿を伴う場合、2週間以上続く場合は特に注意しましょう。

この記事では、インプラント治療を受けた後に起こる腫れの原因や期間、適切な対処法について詳しく解説していきます。インプラント治療を検討する際の参考にしてください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療は一度の通院で完結するものではなく、複数のステップを経て進行するものです。初診から治療完了までには数か月を要することもあります。ここでは、一般的なインプラント治療の流れについて解説します。

カウンセリングと検査

インプラント治療は、患者様の口腔内の状態を確認することから始まります。カウンセリングの後、レントゲンやCTスキャンなどを使って顎の骨の状態や神経の位置などを詳しく調べます。これにより、インプラントが安全に埋入できるかを判断します。

治療計画の立案と前処置

検査結果をもとに、患者様の希望や状態を考慮したうえで、治療のスケジュールや使用するインプラントの種類が決定されます。骨造成などの前処置が含まれる場合もあります。

インプラント埋入手術

前処置が完了したら、局所麻酔を行い、インプラントを埋め込む手術が行われます。手術にかかる時間は1本あたり30分〜1時間程度が一般的です。術後には腫れや痛みが出ることもありますが、自然な反応の場合は数日で治まるでしょう。

ただし、腫れや痛みが長引く場合はすぐに医師に相談しましょう。

治癒期間と上部構造の装着

インプラントと骨がしっかり結合するまで、2〜6か月程度の治癒期間が設けられます。その後、しっかり結合していることが確認できたら、人工歯(上部構造)を装着して完了となります。

ただし、治療完了後も定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント治療で腫れが生じる原因

インプラント治療後に腫れが出るのは、決して珍しいことではありません。自然な体の反応として腫れが生じることはよくあります。その場合は一時的なものであることが多いです。

しかし、何らかの異常が起きていて、そのサインとして腫れが現れているケースもあります。

腫れの背景にはさまざまな要因が関係しており、腫れの程度や持続時間にも個人差があるため、原因を理解しておくことが重要です。

外科的処置による炎症反応

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行います。外科的な処置を行うと、体は一時的に防御反応を示し、周囲の組織が炎症を起こします。これが原因で腫れが現れることがあるのです。特に手術後数日間は腫れが出やすいといわれています。

骨造成や抜歯を伴う処置の影響

骨の厚みや高さが不足している場合、骨を増やす骨造成やサイナスリフトなどの処置が併用されることがあります。また、インプラントと同時に抜歯を行う場合もあります。これらの処置は組織への負担が大きくなるため、通常よりも強い腫れや痛みが出ることがあります。

細菌感染

治療部位に細菌が侵入すると、感染が起きて腫れが悪化することがあります。術後のケアが不十分だったり、喫煙や糖尿病などの全身的リスク因子があったりすると、感染リスクが高まります。

この場合、腫れに加えて膿や発熱を伴うこともあるため、早急な対応が求められます。

血腫や内出血

手術中に血管が損傷されると、血腫ができたり内出血が発生したりすることもあります。時間とともに自然に吸収されていくことが多いです。

インプラント治療による腫れが続く期間

インプラント治療後の腫れがどれくらいの期間続くのかは、患者様が気になるポイントのひとつでしょう。腫れの持続期間には個人差があるものの、一定の目安があります。ここでは、その目安と注意すべきケースについて解説します。

一般的な腫れの期間

インプラント埋入手術の後に現れる腫れは、術後2〜3日をピークに徐々に治まっていくのが一般的です。また、腫れに伴って軽い痛みや違和感を覚えることもあります。こちらも、1週間から10日ほどで自然に引いていくのが一般的です。

もし2週間以上経っても落ち着かない場合は医師に相談しましょう。

処置内容による腫れが続く期間

骨造成やサイナスリフト、抜歯を伴う場合などは、通常のインプラント埋入手術よりも腫れが大きく長引く傾向があります。このようなケースでは、腫れが完全に引くまで2週間程度かかることもあります。

腫れが長引く場合の注意点

もし腫れが2週間以上続く場合や、時間の経過とともに悪化するような場合は注意が必要です。自己判断で放置すると症状が進行することもあるため、早期対応が肝心です。

細菌感染やインプラント周囲炎といったトラブルが発生している可能性があるため、早めに歯科医師の診察を受けるようにしましょう。

インプラント治療後に腫れたときの対処法

インプラント手術後に腫れが出たとしても、多くは一時的なものであり、数日で収まることがほとんどです。

しかし、腫れを最小限に抑えたり悪化を防いだりするためには、適切に対処することが重要です。

早めに受診する

2週間以上経っても腫れがひかない、あるいは強い痛みや膿、発熱などの症状が見られる場合は、感染が疑われます。そのような場合は自己判断で放置せず、すぐに治療を受けた歯科医院へ連絡・受診するようにしましょう。早期の対応が、治癒の早さにもつながります。

歯科医師の指示に従って薬を服用する

手術後には、抗生物質や鎮痛剤が処方されることがあります。これらの薬は、感染予防や痛みの緩和に役立つため、指示通りに正しく服用することが大切です。自己判断で薬の量を増減したり、途中で服用を中止したりするのは避けましょう。

腫れが悪化しないようにする方法

インプラント治療後に生じる腫れを完全に防ぐのは難しいものの、日常生活の中でのちょっとした工夫や注意によって、腫れの悪化を抑えられる可能性は十分にあります。ここでは、術後に腫れを悪化させないための具体的な方法をご紹介します。

術後48時間は冷却と安静を優先する

術後48時間は、腫れがピークに達しやすい期間です。この期間はできるだけ安静にし、患部を適切に冷やすことが重要です。冷却により血管が収縮し、炎症を抑える効果が期待できます。

ただし、直接患部に氷を当てることは避け、タオルなどを間に挟んで間接的に冷やすようにしましょう。

食事にも注意する

術後しばらくは、刺激の少ない柔らかい食べ物を選ぶことが大切です。硬い食べ物やスパイスの強い料理、熱すぎる・冷たすぎるものは傷口を刺激し、腫れや痛みの原因になります。また、噛む動作が患部に負担をかけないよう、反対側の歯で咀嚼するように心がけましょう。

血行を促進する行動を控える

飲酒や喫煙、長時間の入浴、激しい運動などは血行を促進し、腫れや出血を悪化させるリスクがあります。術後数日間はこれらを控えることが望ましいです。腫れの軽減につなげるためにも、少なくとも術後1週間程度は慎重に過ごすようにしましょう。

正しい口腔ケアを心がける

術後の患部は非常にデリケートな状態にあります。強いうがいをしたり、歯ブラシで直接刺激を与えたりすると腫れが長引く恐れがあります。歯科医師の指示に従い、優しく丁寧なケアを心がけましょう。また、処方されたうがい薬を使用するのも効果的です。

インプラント治療で見られる腫れ以外の症状

インプラント治療後には腫れだけではなく、さまざまな症状が現れることがあります。これらの症状の多くは一時的な場合がほとんどですが、なかには早めの対応が必要な場合もあります。ここでは、腫れ以外に見られる代表的な症状について解説します。

痛みや違和感

手術後には、ある程度の痛みや違和感が生じるのが一般的です。インプラントを埋め込んだ部位の骨や歯茎が手術によって刺激されているため、体が自然に治癒しようとする過程で生じます。

数日から1週間程度でおさまることが多いですが、痛みが増す場合や長引く場合は注意が必要です。

内出血によるあざ

手術の際に血管が損傷すると、顔や頬にあざのような内出血が出ることがあります。特に高齢者や血液が固まりにくい薬を服用している方に多く見られる症状です。内出血は数日〜2週間程度で自然に吸収されることが多いです。

発熱

インプラント手術後に微熱が出ることは珍しくありません。これは体の免疫反応によるもので、安静にしていれば自然に回復するケースが多く見られます。

ただし、高熱が続く場合や悪寒、強い倦怠感などを伴う場合は感染症が疑われるため、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

歯茎の出血

手術直後に軽度の出血が見られるのも一般的です。この場合、ガーゼを噛むなどして、止血を試みましょう。

ただし、出血が長時間止まらない、あるいは繰り返し出血がある場合には、縫合の緩みや感染の可能性があるため、早めに受診することが大切です。

まとめ

インプラント治療は、失った歯の機能を回復する方法の1つですが、手術を伴う以上、術後に腫れが生じることは珍しくありません。腫れの原因には外科的処置による炎症や血腫、感染などさまざまな要素が関係しており、その多くは一時的なものです。

腫れのピークは通常2〜3日で、1週間前後で落ち着くことが多いですが、長引く場合は速やかな受診が必要です。治療後の安静や適切な冷却、医師の指示に従った薬の服用など、日常生活での工夫によって腫れの悪化を防げる可能性があります。

また、腫れ以外にも痛みや内出血、発熱といった症状が出ることもあるため、それぞれの症状に対する正しい知識も重要です。

※インプラントによる腫れの出方や持続期間には個人差があります。

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