brand
サイトの特徴・使い方 閲覧履歴 口コミ募集キャンペーン 会員登録 ログイン
トップ  -  コラム記事  -  歯並びが悪い原因と生活への影響とは!?
矯正歯科 2021/02/06

歯並びが悪い原因と生活への影響とは!?

歯並びが悪い原因と生活への影響とは!?

ひと言で“歯並びが悪い”といっても、その原因や症状は様々です。普段からお口をぽかんと開けていたり、歯ぎしりをしていたりするなど、何気ない習癖が深刻な歯並びの異常を招いていることもあるのです。 ここではそんな歯並びが悪くなる原因と生活への影響をわかりやすく解説します。

悪い歯並びと関係がある症状やクセ

次に挙げるような症状やクセがある場合は、歯並びの乱れが認められるかもしれません。

・ぽかんと口を開けている
・いつも唇が乾燥している
・歯ぎしりをしている
・寝起きが悪い
・食事に時間がかかる
・硬い食べ物が苦手
・猫背で姿勢が悪い

一見すると、いずれも歯並びとは直接関係のない症状や行為のように見えますが、習慣化することで歯列の乱れを誘導することがあるのです。その因果関係については、個別の歯並びの部分で解説します。

悪い歯並びの種類とその原因と弊害

歯列の乱れを治療によって改善する場合、まずは歯並びの種類と根本的な原因をしっかり見極める必要があります。出っ歯や受け口などは、ひと目見てわかる症状ですが、その背景には患者さん特有の習癖などが絡んでいたりするものです。ここでは悪い歯並びの原因と弊害について、個々のケースごとに解説します。

悪い歯並びの種類とその原因と弊害

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯あるいは上顎骨が前方へと突出している歯並びです。専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。

■原因
出っ歯の原因は、大きく2つに分けることができます。それは“前歯の生え方の異常と”上顎骨の大きさ・位置の異常“の2つです。 例えば、成長期にお口がぽかんと開いていることが多いと、口腔周囲の筋肉が発達せず、前歯に適切な圧力が伝わらなくなります。
その結果、前歯が前方に傾くなどの異常が生じます。 硬い食べ物が苦手で、軟らかいものばかり食べていると、下顎骨の発育が進まず、相対的に上顎骨が前方に位置することになります。その結果、出っ歯となることもあります。もちろん、遺伝的な要因も絡んできます。

■弊害
出っ歯による主な弊害は、口の乾燥や咀嚼障害、発音障害などです。重症度が比較的高い出っ歯では、唇を閉じるのが難しく、お口の中が乾燥しがちになります。
また、前歯で咬み切るのが難しくなったり、発音しにくくなったりするなどの弊害も認められます。特徴的な顔だちであることから、深刻なコンプレックスになることも珍しくありません。

受け口(下顎前突)

受け口とは、下の前歯あるいは下顎骨が前方へと突出している歯並びです。専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。

■原因
受け口の原因も出っ歯と同様2つに分けられます。下の前歯が前方に傾いている場合と下顎骨が大きすぎる、もしくは上顎骨よりも前方に位置している場合の2つです。
受け口は、どちらかというと骨格的な異常が原因となりやすく、その兆候は早い時期から認められます。それだけに、受け口に関してはかなり早い段階から矯正を始めた方が良いといえます。
現在では、3~4歳から小児矯正を開始するケースも少なくありません。歯の生え方の異常に由来する場合は、それほど焦る必要はありません。

■弊害
受け口では、前歯で咬み切るのが難しくなるだけでなく、不自然な形で歯と歯が擦れ合います。その結果、前歯部の摩耗が促進されたり、歯周組織に過剰な負担がかかったりします。発音障害や審美障害も認められることがあります。

すれ違い咬合(交叉咬合)

すれ違い咬合とは、上下の歯列が一部、すれ違うように咬み合っている状態です。専門的には交叉咬合(こうさこうごう)と呼ばれています。正常な歯並びは、上の歯列が外側、下の歯列が内側にしていますが、すれ違い咬合では、下の歯列の一部が外側に位置しているのです。
正常な歯並びは、上の歯列が外側、下の歯列が内側に位置しています。すれ違い咬合、あるいは交叉咬合(こうさこうごう)と呼ばれる歯ならびでは、下の歯列が一部外側に位置しています。
その結果、顔だちが左右非対称になったり、効率良く咬めず歯や顎に過剰な負担がかかったりするため要注意です。自分では気付きにくいので、歯医者さんで診察を受ける必要があります。

■原因
すれ違い咬合の主な原因は、上下の顎骨のアンバランスです。骨格的な異常が原因なので、先天性の要因が強く関与していますが、頬杖をついたり、横向きで寝る癖があったりすることでも誘発されます。

■弊害
上下の歯列がすれ違うように咬み合うため、咀嚼能率が低下します。また、顔だちが左右非対称になるなどの審美問題も生じることがあります。

乱ぐい歯、八重歯(叢生:でこぼこ)

乱ぐい歯とは、1歯1歯が別々の方向を向いていて、歯列がでこぼこになっている状態です。専門的には叢生(そうせい)と呼ばれるもので、犬歯が外側に飛び出したものをとくに“八重歯”といいます。

■原因
乱ぐい歯の原因は、スペース不足です。顎の骨が小さいと、親知らずを除く28本の歯をきれいに並べることが難しくなります。その結果、歯が歯列から逸脱してでこぼこの状態となるのです。

■弊害
乱ぐい歯は、清掃性が著しく低下します。一般的な歯ブラシでは隅々まで磨くことが難しく、歯垢や歯石が堆積します。細菌の繁殖も促され、虫歯や歯周病のリスクが上がるだけでなく、口臭の原因にもなります。見た目もあまり良くないという弊害があります。咀嚼能率も当然低下します。

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に、不自然な隙間がある歯並びです。専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼び、上の前歯の真ん中に隙間があるものをとくに正中離開(せいちゅうりかい)といいます。

■原因
すきっ歯の原因は、乱ぐい歯と逆です。スペースが必要以上に存在しており、歯列にゆとりがある状態です。歯の本数が少ない、歯の大きさが小さい場合もすきっ歯になりやすいです。

■弊害
歯列に不自然な隙間があると、食べ物が詰まりやすいです。発声の際に呼気が漏れることから、発音障害が生じることもあります。正中離開に関しては、隙間がとても目立つため、口元のコンプレックスになりやすいです。

口が閉まらない(開咬)

口を閉じても、前歯部に空間が生じる歯並びを開咬(かいこう)といいます。奥歯ではしっかり咬み合っており、隙間が生じることはありません。

■原因
上下の前歯が前方に傾くことで開咬になります。指しゃぶりや舌を前方に突き出す癖などが長く残ることが主な原因です。下顎の発育が正常に進まないことでも開咬の症状が認められることがあります。

■弊害
開咬では前歯で食べ物を噛むことが不可能です。口が閉まらず、口腔内や唇が常に乾燥するようになります。食事に時間がかかる、正しく発音できないなどの症状も認められます。

歯並びを矯正する方法とメリット・デメリット

上述したように、歯並びにはたくさんの種類がありますが、いずれも矯正治療によって改善することは可能です。ここではワイヤー矯正とマウスピースによって歯並びを整えるメリット・デメリットをご紹介します。

歯並びを矯正する方法とメリット・デメリット

ワイヤー装置矯正

■メリット
ワイヤー矯正のメリットは、ほとんどの症例に適応できる点です。マルチブラケットと矯正用ワイヤーを用いて三次元的な歯の移動を行うため、比較的重症度の高い症例でも矯正できます。歯の移動速度も早く、細かな調整にも長けた矯正法といえます。固定式の装置であり、取り外して毎日ケアする必要もありません。

・適応範囲が広い
・歯の移動速度が速い
・細かな調整がしやすい
・自分で着脱する必要がない

■デメリット
ワイヤー矯正には、装置が目立ちやすいというデメリットがあります。目立ちにくいホワイトワイヤーや審美ブラケットなどを選択することもできますが、マウスピース型矯正には敵いません。装置に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクも上昇します。治療に伴う痛みも比較的強いです。

・装置が目立ちやすい
・歯磨きしにくい
・痛みや不快感が比較的強い
・装置が外れることがある

マウスピース(インビザライン)

■メリット
インビザラインなどのマウスピース型矯正には、装置が目立ちにくいというメリットがあります。異物感や違和感も少なく、日常生活に支障をきたす場面がほとんどありません。装置が故障しても、すぐに複製することが可能です。着脱式の装置であり、食事や歯磨きの際には取り外すことができます。

・装置が目立ちにくい
・装着感が良好
・故障しても簡単に複製できる
・治療前と同じように食事、歯磨きできる
・お手入れしやすい

■デメリット
インビザラインは、ワイヤー矯正よりも適応範囲が狭いです。歯を三次元的に大きく移動しなければならない症例には向いていないといえます。また、着脱式の装置ということもあり、患者さんの協力が不可欠です。装着時間を守れない場合は、治療計画に大きな乱れが生じます。

・適応範囲が比較的狭い
・装着時間を守らなければならない
・マウスピースのケアを怠ると虫歯、歯周病のリスクが高まる

歯並びが悪いまま放置するとどうなる?

悪い歯並びを放置すると、以下に挙げるようなリスクが生じます。

歯並びが悪いまま放置するとどうなる?

虫歯・歯周病になりやすい

歯磨きしにくいため汚れが溜まり、虫歯菌や歯周病菌の活動が活発化します。

しっかり噛めず体に影響が出る

歯並びの乱れは、必ず咬み合わせの異常も伴います。咬み合わせが悪いと、顎や口腔周囲の筋肉、さらには首や肩にまで過剰な負担がかかり、肩こり、倦怠感といった全身症状を引き起こすこともあります。

発音障害が生じる

歯並びは、発音する際に重要な役割を担っています。歯並びに乱れがあると、発音に癖が生じたり、滑舌が悪くなったりすることもあります。

歯茎が下がり歯が抜けやすくなる

歯並びの乱れによって歯周組織に過剰な負担がかかると、歯茎の吸収が起こります。歯を支える組織が壊されて、歯が抜けやすくなります。

顎関節症になりやすい

咀嚼運動の起点となるのは、顎関節です。歯並びや咬み合わせに異常があると、そのしわ寄せは結果的に顎関節へと及び、顎関節症などの異常を引き起こします。

まとめ

このように、歯並びが悪い原因は、生活習慣に関わるものも意外に多いです。同時に、歯列不正による生活への悪影響も出やすいため、今回紹介したような症状に悩まされている人は、一度歯医者さんに相談することをおすすめします。

-----------------------------------------------------------------------------------------------
■他の矯正歯科のコラム:https://teech.jp/column/kyoseishika
■矯正歯科の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/kyoseishika-interview
-----------------------------------------------------------------------------------------------

(このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています)
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

この記事の関連コラム
1 / 3
矯正歯科
矯正歯科
歯の矯正を希望される患者さんは、主に見栄えをよくすることを主な目的としています。出っ歯や八重歯、受け
歯並びと親知らずの関係~抜歯する必要はある?~
矯正歯科
親知らずはトラブルの原因となりやすい歯であり、いつかは抜かなければならないと思っている人も少なくない
歯の矯正 インビザライン(マウスピース矯正)
矯正歯科
歯並びをよくする矯正の方法といえば「ワイヤー矯正」ですよね。金属製のワイヤーとブラケットを用いて、歯
滑舌・発音の悪さは歯並びで変わる!?
矯正歯科
滑舌や発音の悪さに悩まされている人は、口腔周囲に何らかの原因が認められます。声帯の状態や呼吸法に関し
高額だからこそ把握しておくべき矯正歯科治療のメリット・デメリット
矯正歯科
矯正歯科治療によって歯並びが整えば、見た目が美しくなり、長年のコンプレックスを解消できます。歯磨きし
矯正歯科治療はどんな流れで、どれくらいの期間かかる?
矯正歯科
歯並びの乱れを改善する歯列矯正は、歯科治療の中でもかなり特殊です。それだけに、どのような流れで進行し
歯の矯正
矯正歯科
歯並びの乱れというのは、自分自身で治すことは難しいです。そのため、歯並びをきれいにする場合は矯正歯科
矯正歯科治療中に気を付けたい食事~オススメ&NGも紹介~
矯正歯科
矯正は、さまざまな装置を歯列に設置することから、食事の摂り方や内容に気を付けなければなりません。ここ
矯正歯科治療中は虫歯になりやすい~理由と対策~
矯正歯科
矯正中は、治療を開始する前よりも虫歯になりやすくなるのをご存知でしょうか?それにはいくつかの理由があ
矯正歯科
歯列矯正はただ美しい笑顔を手に入れるためだけの治療ではありません。実は、歯並びや噛み合わせの問題は、
金属アレルギーでも矯正歯科治療は受けられる?
矯正歯科
歯科治療では、いろいろな場面で金属を用います。いくつかの金属によって構成される“銀歯”は、
矯正歯科治療におけるリテーナー(保定装置)の重要性
矯正歯科
矯正歯科治療は、装置によって歯を移動する「動的治療(どうてきちりょう)」がメインとなりますが、その後
矯正歯科治療が高額な理由と費用の内訳を解説
矯正歯科
歯の矯正は、通常の歯科治療と比較すると高額な費用がかかります。一般的には、100万円前後の治療費が発生
目立たない歯の矯正方法とメリット・デメリット
矯正歯科
矯正治療というと、金属製のワイヤーとブラケットを用いる方法がまず思い浮かぶことかと思います。いわゆる
矯正歯科治療中の歯のブラッシング方法
矯正歯科
矯正用ワイヤーとマルチブラケットを用いた矯正法は、治療を開始する前と比較して清掃性が著しく低下します
ワイヤー装置vsマウスピース 矯正するならどっちが良いの?
矯正歯科
歯並びの乱れを細かく整える“矯正歯科治療”は、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正の2つに大き
歯並びが第一印象に影響する理由
矯正歯科
歯並びは、第一印象を左右する重要なもの、といわれることが多いです。それだけに、歯並びの乱れを気にして
見た目だけではない!? 矯正歯科治療の重要性とは
矯正歯科
日本人には、歯並びの乱れに悩まされている人が少なくありません。歯並びの種類よっては、顔だちにも大きな
歯の矯正(矯正歯科治療)~4種類の痛みと痛む期間・緩和策~
矯正歯科
歯の矯正を始める上で、最も不安に感じる点が“痛み”である人は少なくありません。誰しも痛い思
矯正歯科治療の途中で引っ越し時に考えること
矯正歯科
矯正歯科治療は、数年かかるのが一般的です。その間、仕事の関係などで引っ越しを余儀なくされることもある
Feature Teechの特徴
1

あなたの「今の症状に合った」歯科医院が探せます

icons

歯科医院が広告掲載する際、得意な治療1つのみを選択し広告しています。これにより2つのメリットが得られます。

①あなたの今の症状に合った治療を1番得意とする歯科医院のみ検索できます。

②表示される歯科医院の数が絞られるため、今の症状に合った歯科医院を効率よく検索できます。

2

その歯科医院で「本当に治療した患者さんの口コミ」を掲載

icons

歯科検索サイトには、その歯科医院で治療を受けていない方の口コミが散見されますが、Teechへの口コミ投稿には、領収書の添付を必須としているため、本当にその歯科医院で治療した患者さんの口コミが掲載されています。また、口コミ点数・件数によって検索結果が上下しないため(標準検索した場合)、サクラの口コミ投稿の誘因を減らしています。

3

「プロが選ぶプロ」の歯科医院を探せます

icons

掲載している医院に3医院(自医院を除く)までオススメできる機能を付与することで、プロが選ぶプロの歯科医院を探せます。

4

「先生の人柄」が分かるご挨拶動画を設置

icons

外からは見えにくい歯科医院ですが、事前に先生の人柄が伝わるように、院長のご挨拶動画を掲載しております。

矯正歯科
得意歯医者今すぐ探す