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矯正歯科 2021/02/02

歯の矯正(矯正歯科治療)~4種類の痛みと痛む期間・緩和策~

歯の矯正を始める上で、最も不安に感じる点が“痛み”である人は少なくありません。誰しも痛い思いをするのは嫌なものですよね。特にお口の中の痛みともなると、しゃべる、食べる、呼吸をするなど、日常生活に深刻な悪影響が及びそうで、なかなか治療に一歩踏み出せない方もいらっしゃることでしょう。
けれども実際は、それほど強い痛みは伴いません。矯正に伴う痛みや不快感を緩和する方法も用意されています。ここではそんな歯の矯正に伴う4種類の痛みと緩和策についてわかりやすく解説します。

1.矯正装置の装着、交換の痛み

矯正歯科治療では、まず装置を装着、あるいは交換する際に痛みが生じることがあります。

痛みが出る原因

矯正装置の装着に先立って、歯と歯の間にセパレーションリングと呼ばれるゴム製の輪っかを挿入します。歯と歯の間の距離を人為的に広げる行為なので、痛みを伴います。
その上で、ブラケットを歯面に接着し、矯正用ワイヤーを通します。 ワイヤーは、歯の移動を促すように屈曲されており、装着した時点で強い圧迫を受けるようになります。
治療が進んで、矯正装置を調整したり、交換したりする際も新たに圧力が加わることから、痛みを伴うことがあります。

痛みの程度

虫歯治療における歯の切削や歯茎への麻酔注射のような鋭くて強い痛みは生じません。どちらかというと鈍い痛みなので“激痛が走る”ようなことはありませんのでご安心ください。セパレーションリングの装着では、歯と歯の間に食べ物が詰まった時のような圧迫感が生じます。

痛む期間

矯正装置の装着による痛みは、施術直後が最も強いです。痛みは2~3日で弱まっていき、1週間もすればそれほど気にならなくなります。これは単純に、矯正装置による痛みや違和感に慣れてくるからです。もちろん、矯正力によって歯が移動する点も痛みの減弱に関与しています。

2.歯が動く痛み

矯正装置によって歯が移動する際にも痛みは生じます。

痛みが出る原因

歯に強い力をかけると、骨の吸収(骨が溶けて痩せること)が起こります。骨が溶けるとスペースが生じて、歯が移動できます。歯がもともとあった部位では、骨の再生が起こります。
そうした吸収と再生を繰り返す“骨のリモデリング”が歯の移動を可能にするメカニズムなのです。それだけ強い力がかかれば、痛みも生じますよね。

痛みの程度

歯が動く痛みは、矯正装置を装着する際の痛みよりは弱い傾向にあります。適切な矯正力が働いていれば、歯が引っ張られている、むず痒い、程度の感覚が生じます。

痛む期間

歯の移動に伴う痛みの期間は、矯正装置の装着後や調整直後にピークがあります。その時点で最も強い矯正力が働いているからです。
その後は徐々に緩和されていき、1~2週間も経過すればほとんど気にならなくなります。3~4週間すると矯正力もほとんど残っておらず、違和感すら生じにくくなります。そのため、矯正装置の調整が必要となるのです。

3.噛んだり歯がぶつかる痛み

矯正では、装置による物理的な刺激で痛みが生じることもあります。

痛みが出る原因

一般的なワイヤー矯正は、装置がデコボコとしており、口腔粘膜を刺激しやすいです。咬んだ際、装置の一部が歯に当たることもあります。あとは、口腔内に異物があることによる違和感などが挙げられます。
私たちのお口の中はとてもデリケートに作られており、砂粒ひとつでも入り込むと強い違和感が生じます。大型の矯正装置ともなれば、なおさらです。

痛みの程度

適切な方法で設置された矯正装置に、強い痛みは伴いません。設置直後は強い違和感に悩まされるかもしれませんが、激痛が走ることはありません。我慢できないような痛みが生じるのであれば、装置の装着位置や形態に問題があることから、調整が必要となります。

痛む期間

お口の中に矯正装置が存在していることへの違和感や軽い痛みは、2~3日、遅くても1週間程度で緩和されていきます。矯正歯科治療期間中、常に痛いということはありません。
ちなみに保定期間は、比較的小型の装置、あるいはマウスピース型のリテーナーを装着するため、処置に伴う痛みも少なくなります。

4.口の中が傷つく痛み

矯正装置によって、口腔粘膜が傷つくと痛みが生じます。

痛みが出る原因

矯正用ワイヤーが歯列から逸脱していたり、ブラケットが粘膜を刺激したりすることで痛みが生じます。その結果、口内炎ができる、頬の内側を噛む、などのトラブルが起こり得ます。

痛みの程度

矯正装置が原因で発生した口内炎は、通常の口内炎と同程度の痛みが生じます。繰り返し刺激されることで、痛みがさらに強まることもあります。

痛む期間

粘膜を噛んだ時や口内炎ができた時の痛みは、傷口が治るまで続きます。そのリスクも矯正が続く限りなくなることはありません。

矯正時の痛み緩和・解決策

矯正治療中に発生する痛みは、以下の方法で緩和あるいは予防することが可能です。

ワックス

痛みの原因となっている部位に、矯正治療用ワックスを塗布することで症状を緩和できます。装置が擦れて痛い、口内炎が繰り返しできる、といった人におすすめです。矯正歯科治療用ワックスは粘土状の材料で、誤って飲み込んでしまっても害が及ばない安全な成分で構成されています。

ブレイスガード

シリコーン製の材料で、矯正装置の一部を覆う方法です。装着したまま食事ができ、外れてしまっても簡単に付け直すことが可能です。矯正装置による粘膜への刺激を緩和します。

ソフトプレート

歯列の形をした柔軟性のある素材のプレートです。ソフトウエハースと呼ばれることもあります。痛みが生じている時に10回程度軽く噛むと、口腔周囲の血流が改善され、症状が緩和します。

高周波治療

歯周組織に高周波を当てることで、代謝が促進されます。その結果、歯の移動速度が上がったり、痛みの軽減につながったりします。治療の原理は、整形外科で用いられる高周波と全く同じです。

マウスピース(インビザライン)

ここまで解説してきた4種類の痛みは、マウスピース型矯正装置を選択することで緩和、あるいは予防できます。なぜなら、マウスピースは極めて薄く、歯列に沿った形態を呈しているからです。
しかも、比較的弱い力でじっくりと矯正するため、歯の移動に伴う痛みも生じにくいのです。もちろん、すべての症例にマウスピース型矯正を適応できるわけではないので、その点はご注意ください。

痛み止めの薬

我慢できないほどの痛みが生じて、日常生活にも支障をきたす場合は、痛み止めの薬を服用しましょう。歯科医院で処方された薬剤がベストですが、市販の痛み止めでも問題ありません。ただ、痛み止めを常用するのはよくありませんので、根本的な痛みの原因を取り除くことが何より重要です。

まとめ

このように、歯の矯正には4種類の痛みが伴うことがありますが、痛みの程度や期間、発生の有無には個人差があります。何より、我慢できないほど強い痛みが生じるのは稀といえますので、それほど心配する必要はありません。
不快な思いをしたとしても、治療を終えてしまえば必ずメリットの方が大きくなります。ただし、途中でやめてしまうとデメリットしか残らなくなるため注意しましょう。
そんな矯正に伴う痛みが心配な人は、まず矯正医に相談してみてください。矯正医は治療に伴う痛みを軽減、緩和する方法をたくさん知っていますよ。

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■他の矯正歯科のコラム:https://teech.jp/column/kyoseishika
■矯正歯科の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/kyoseishika-interview
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(このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています)
【コラム執筆歯科医師の紹介】
運営サイト:「みんなの歯学」https://minna-shigaku.com
長崎大学歯学部歯学科卒業

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