スマーティー矯正の期間はどのくらい?長引く原因や計画通りに進める方法も
「歯並びや噛み合わせを整えたいけれど、どのくらいの期間かかるのかな?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
マウスピース矯正は、装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるという利便性が特徴です。歯並びや噛み合わせを整える方法として大人を中心に人気を集めており、中でもスマーティー(Smartee)というブランドが近年注目を浴びています。
この記事では、スマーティー(Smartee)の治療期間について、症例ごとの目安や治療期間が長引く原因、計画通りに進めるための工夫などを詳しく解説します。治療を始める前に知っておきたい情報をわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
スマーティー(Smartee)を用いた矯正にかかる期間
矯正治療を考えるうえで、多くの方が気になるのが「どれくらいの期間がかかるのか」という点でしょう。スマーティー(Smartee)矯正の期間は、患者様一人ひとりの歯の状態や生活習慣によって異なりますが、一般的には6か月から2年程度が目安とされています。症例の難易度やマウスピースの使用状況によっても大きく左右されるため、事前に歯科医師と十分に相談することが必要です。
以下では、症例ごとのおおよその治療期間について詳しく見ていきます。
軽度〜中等度の症例の場合
軽度〜中等度の歯並びの乱れであれば、スマーティー(Smartee)による矯正治療は6か月から1年程度で完了するケースが多く見られます。例えば、前歯の軽いがたつきや軽度のすきっ歯などがこれに該当します。
これらの症例に合わせて複数枚のマウスピースが作成されます。1週間を目安にマウスピースを交換しながら、歯を少しずつ理想的な位置に動かしていきます。軽度から中等度の場合では、マウスピースの交換回数が少なくて済むため、患者様の負担も大きくなりにくいでしょう。
ただし、歯の動きには個人差があるため、見た目が軽度であっても思ったより時間がかかることもあるため、油断は禁物です。
重度の症例の場合
歯並びの乱れが大きい重度の症例では、治療期間が1年半から2年以上に及ぶことがあります。例えば、歯が大きく重なっている叢生(そうせい)や上下の前歯が噛み合わない開咬、上下の歯のズレが目立つ反対咬合などの場合は歯の移動距離が長くなるため、治療には相応の時間が必要です。
また、重度の場合はマウスピースの枚数も多くなり、1枚あたり1週間ほど装着する関係上、どうしても時間がかかります。加えて、顎の骨格的なズレを伴う場合には、スマーティー(Smartee)単体では対応が難しく、外科的処置や他の矯正方法と併用するケースもあります。
そのため、治療開始前には歯科医師による詳細な診断を受け、自身の症例がどの程度の期間を要するのかを把握することが重要です。
スマーティー(Smartee)の治療期間に影響を与える要因
スマーティー(Smartee)による矯正にかかる治療期間は、歯並びの状態だけではなく、さまざまな要因によって変動します。見た目には同じような歯並びでも、実際には歯の根の位置や骨の状態、噛み合わせの深さなどが異なるため、必要な治療内容にも違いが出てくるのです。
また、患者様自身の日常的な取り組みも、治療の進行に大きな影響を与えるポイントです。ここでは、治療期間を左右する代表的な要因について詳しく見ていきます。
歯並びの複雑さ
矯正にかかる時間は、歯並びの状態によって大きく変わります。例えば、歯がほとんど整っていて少しのズレを直すだけなら、短期間で治療が終わることが多いです。
一方で、歯が大きく重なっていたり、上下の噛み合わせにズレがあったりする場合は、歯を正しい位置に動かすために時間がかかります。さらに、歯がねじれている・傾いていると、単純に横に動かすだけでは改善できないため、必要なマウスピースの枚数が増え、その分治療期間も長くなるのです。
マウスピースの装着時間
マウスピース矯正では、1日の中でどれくらい長くマウスピースを装着するかが治療の進行に大きく関わります。推奨されている装着時間は、1日20時間以上です。食事や歯磨きの時間以外は、できる限り装着しておくことが望ましいとされています。
装着時間を守ることで、歯の動きがスムーズになり、治療計画通りに進みやすくなります。逆に、装着時間が足りないと、歯が予定通りに動かず、マウスピースが合わなくなることがあります。その場合、新たに型を取り直したり治療が長引いたりすることがあるため、注意が必要です。
装着時間の管理は患者様ご自身に任されていますが、毎日少しずつ意識して取り組んでいくことが大切です。日常生活に組み込みやすい方法で、しっかり装着時間を守りましょう。
治療を長引かせる主な原因
治療期間は、日々の生活の過ごし方によっても変わってきます。特に、マウスピースの取り扱いや通院の習慣が十分でないと、歯の動きが遅くなったり、計画通りに進みにくくなったりすることがあります。
ここでは、スマーティー(Smartee)による矯正で治療が長引きやすい主な原因について、具体的に解説していきます。
マウスピースの装着時間が足りない
スマーティー(Smartee)では、1日20〜22時間の装着が推奨されています。食事や歯磨きの時間以外はできるだけ装着しておくことが理想ですが、長時間外す生活が続くと、歯の動きが計画どおりに進まないことがあります。
その結果、マウスピースが合わなくなり、新しく作り直す必要が出てきたり、治療全体が予定より長くかかったりすることもあります。毎日の生活リズムにマウスピースの装着を組み込むことが、治療をスムーズに進めるための大切なポイントです
通院の間隔が長い
スマーティー(Smartee)では、一定の間隔で歯科医院に通い、治療の進み具合を確認してもらうことが欠かせません。通院の頻度は医院によって異なりますが、通常は2〜6か月ごとのチェックが必要とされています。
定期的に診察を受けることで、歯の動きに問題がないか、マウスピースがしっかり機能しているかを医師が判断し、必要に応じて治療計画を調整できます。もし通院が遅れると、小さなズレや異常の発見が遅れ、治療に時間がかかることになります。
忙しい日常の中でも、通院のスケジュールを意識して守ることが、矯正をスムーズに進める大切なポイントです。
マウスピースの紛失・破損
スマーティー(Smartee)は薄くて軽量なため、取り扱いには注意が必要です。特に外食時や旅行中など、一時的に外した際に紙ナプキンに包んだまま捨てたり、紛失したりするケースがよくあります。小さなお子様やペットが誤って口に入れることもあり得ます。
また、高温にさらされると変形するため、装着したまま熱い飲み物を飲んだり、直射日光が当たる車内に放置したりするのは避けなければなりません。
万が一紛失・破損した場合は、その時点で歯科医院に連絡し、どのように対応すべきか確認することが大切です。自己判断で古いマウスピースを使い続けたり、しばらく装着をやめたりすると、治療に悪影響が出る恐れがあります。
治療中に長く装着できない期間があると、これまで動かした歯が元の位置に戻るリスクもあるため、日頃からの管理が重要です。外したら必ず専用ケースに入れる、熱に注意するなどの習慣を徹底することが、治療を計画通りに進めるためのポイントです。
まとめ
スマーティー(Smartee)による矯正治療の期間は、歯並びの状態や日々の取り組み方によって異なりますが、一般的には6か月〜2年ほどが目安とされています。治療をスムーズに進めるためには、マウスピースをできるだけ長く装着すること、定期的に通院して経過を見てもらうこと、そして日常生活の中でマウスピースを大切に扱うことが大切です。
スマーティー(Smartee)は目立たず快適な治療法である一方、自分自身の管理が大きく影響する矯正でもあります。この記事を参考に計画的に治療を進め、理想の歯並びを目指していきましょう。
スマーティー(Smartee)については「今話題のマウスピース矯正スマーティーとは?インビザラインとの違いも解説」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
※スマーティー(Smartee)の矯正期間には個人差があります。実際にかかる期間については医師に確認するようにしましょう。