今話題のマウスピース矯正スマーティーとは?インビザラインとの違いも解説

近年、歯並びや噛み合わせを整える矯正治療が幅広い年代から注目を集めています。その中でも、金属ワイヤーを使った従来の方法とは異なり、透明なマウスピースを用いた矯正が「目立ちにくい」「取り外せる」といった理由で人気を高めています。
こうしたマウスピース矯正の中で、いま特に話題となっているのがスマーティー(Smartee)です。スマーティー(Smartee)はAIや3D技術を活用した治療精度の高さに加え、年齢や症例に合わせた多彩な製品展開、さらにはディズニーやマーベルとのコラボレーションといった独自の特徴を持ち、他社とは一線を画しています。
この記事では、スマーティー(Smartee)の特徴や他の矯正方法との違い、治療にかかる費用や流れをわかりやすく解説します。目立たない矯正を検討している方にとって、スマーティー(Smartee)がどのような選択肢となるのか、参考になる内容をお届けします。
スマーティー(Smartee)とは
スマーティー(Smartee)とは、中国で開発されたマウスピース型の矯正装置です。透明で目立ちにくいマウスピースを用いて歯並びを徐々に整える矯正方法で、ワイヤー矯正に比べて見た目や装着時の快適さに優れているといわれています。
スマーティー(Smartee)最大の特徴は、AIや3Dテクノロジーを用いた細かな治療設計が実現できる点です。これにより、精度の高い治療計画とスピーディーなマウスピースの供給が可能となっています。
一枚のマウスピースで移動できる距離も0.4mmとインビザラインと比べて長く、その分治療期間も短くなる傾向にあります。
また、スマーティー(Smartee)は対象年齢や症例に応じた複数のラインナップを展開しており、子どもから大人まで、幅広い層に対応できます。スマーティー(Smartee)はマウスピース矯正における新たな選択肢として注目されているのです。
スマーティー(Smartee)のメリット
スマーティー(Smartee)は、新たなマウスピース矯正として、多くの歯科医院で導入が進んでいます。スマーティー(Smartee)には、他の治療法にはない、独自のメリットが多くあります。特に、治療の精密性、幅広い年齢層への対応、そして継続のモチベーションを高める仕組みなど、実用面と心理的な面の両方に配慮された設計が特徴です。
以下、スマーティー(Smartee)が選ばれる主な理由をご紹介します。
シミュレーションを用いた精密な矯正が可能
スマーティー(Smartee)では、治療開始前に口腔内を3Dスキャンし、専用ソフトでシミュレーションを行うことができます。これにより、歯がどのように動いていくかを事前に確認でき、患者様自身も治療の流れやゴールを明確にイメージすることができます。
マウスピースはこのシミュレーションの結果に基づいて作製されるため、精密かつ計画的に歯を動かしていくことが可能になります。
幅広い年齢層や症例に対応可能
スマーティー(Smartee)は、子どもから大人まで対応できるように複数の製品が用意されています。
小学生からの早期矯正に対応するSmartee Kinder、中高生向けのSmartee Teen、成人向けのSmartee GEやSmartee GSなど、年齢や歯の状態に合わせて選べる仕組みが整っています。
また、前歯の軽度なズレからやや複雑な症例まで幅広く対応できるため、患者様が治療を受けやすい点も魅力です。特に、従来のマウスピース矯正では難しいとされていた症例にも柔軟に対応できることから、スマーティー(Smartee)は他ブランドとの差別化を図っています。
ディズニーやマーベルとコラボ
他の矯正ブランドには見られないユニークな特徴として、ディズニーやマーベルといった人気キャラクターとの公式コラボレーションを展開している点も挙げられます。
マウスピースケースなどのデザインにディズニーやマーベルのキャラクターが使用されており、矯正に対する不安や抵抗感を和らげる工夫が施されています。これにより、矯正に対して前向きになれない子どもたちも、楽しみながら治療に取り組めるようになります。
見た目のデザイン性やエンタメ性が加わることで、継続的なモチベーション維持につながるのです。
スマーティー(Smartee)の種類
スマーティー(Smartee)には、患者様の年齢や症例に合わせた複数のラインナップが用意されており、それぞれ異なる特徴を持っています。例えば、歯並びの状態が異なる子どもと大人では、必要な治療方法や期間が変わってくるため、それに対応できるような製品展開がなされているのです。
以下では、スマーティー(Smartee)の代表的な種類について、それぞれの特徴を紹介します。ご自身に合ったものを見極める参考にしてみてください。
Smartee GE
SmarteeGEは、成人を対象とした標準的なタイプです。軽度から中度の不正咬合(すきっ歯、出っ歯、軽い叢生など)に対応でき、全体のバランスを見ながら、自然な歯列へと導いていきます。
また、日常生活に支障をきたさないよう、目立ちにくく取り外し可能な設計となっているのも魅力です。定期的に新しいマウスピースに交換し、段階的に歯を動かしていくプロセスで、無理のない矯正が可能です。
Smartee GS
Smartee GSは、歯の矯正と同時に、下顎へのアプローチも可能なタイプです。これまでのマウスピース矯正では対応が難しかった下顎後退や骨格的な不正咬合などの症例にも対応可能で、骨格に由来する問題を非外科的な方法で治療できます。
Smartee Teen
Smartee Teenは10歳~16歳の子どもを対象としたタイプです。この年代は、永久歯が生え揃う時期である一方、顎の成長も進行中のため、成長に配慮した矯正設計が求められます。
Smartee Teenは、成長段階に合わせて無理なく歯列を整えることができるよう工夫されています。さらに、モチベーション維持のためにキャラクターとのコラボデザインも用意され、矯正治療に前向きに取り組みやすい環境が整っています。
Smartee Kinder
Smartee Kinderは10歳未満を対象としたタイプで、乳歯の時期や乳歯と永久歯が混在する時期に合わせて設計されています。この段階での矯正は、将来的な歯並びや顎の成長にも影響を与えるため、予防的な意味でも有効とされています。
また、歯の矯正だけではなく、顎の発育サポートや口呼吸・舌癖などの口腔習癖の改善も可能です。
スマーティー(Smartee)のデメリット
スマーティー(Smartee)には多くのメリットがありますが、すべての患者様にとって完璧な選択肢とは限りません。どんな治療にも必ずメリットとデメリットの両面が存在するため、治療を始める前にその両方をしっかりと理解することが重要です。
以下、スマーティー(Smartee)の主なデメリットをご紹介します。
痛みや圧迫感を覚える場合がある
スマーティー(Smartee)では、新しいマウスピースを装着した直後に痛みや違和感を覚えることがあります。これは歯が動いている証拠とも言えますが、人によっては日常生活に支障をきたす場合もあるため注意が必要です。
特に最初の数日は、硬いものを噛むと痛みを感じることがあります。自己判断でマウスピースの使用を中断すると、計画通りに歯が動かなくなる恐れもあります。数日で慣れることが多いですが、痛みが強い場合や長引く場合は早めに歯科医師に相談しましょう。
一時的に歯が揺れることがある
矯正治療中は歯を支えている骨に力がかかるため、一時的に歯がグラグラと揺れるように感じることがあります。揺れが強くなったり、長期間続いたりする場合には、歯周病などの問題が隠れている可能性もあるため、早めの診察が必要です。
スマーティー(Smartee)での矯正の流れと期間
スマーティー(Smartee)による歯列矯正を始めるにあたっては、治療の全体的な流れや完了までにかかる期間を事前に把握しておくことが重要です。ワイヤー矯正とは異なり、スマーティーでは3Dシミュレーションを活用しながら、より精密かつ効率的に治療が進められます。
以下に、スマーティー(Smartee)での矯正における標準的な流れと、おおよその治療期間について解説します。
カウンセリング・視診
初診時には、歯科医師による視診やカウンセリングを通して、患者様の希望や現在の歯の状態を確認します。その後、必要に応じてレントゲン撮影や口腔内スキャンを行い、3Dシミュレーションによって治療後の歯並びのイメージを作成します。
これにより、どのように歯が動くのか、どのくらいの期間がかかるのかを確認できます。
マウスピースの作製・装着
シミュレーションに基づいて、複数枚のマウスピース(アライナー)が作製され、治療がスタートします。マウスピースは1〜2週間ごとに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。矯正中は2~6か月に1回を目安に通院し、進捗状況の確認や微調整をしてもらいましょう。
保定期間
治療完了後には保定期間と呼ばれるフェーズがあり、動かした歯が元の位置に戻らないよう、保定用のマウスピース(リテーナー)を装着する必要があります。この期間も治療の一環と考え、しっかりと取り組むことが望まれます。
治療にかかる期間
治療にかかる期間は症状の程度や使用するマウスピースの種類などによって異なります。そのため、事前に歯科医師に確認しておくことが大切です。
マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正の費用は、治療の難易度や使用する装置の種類によって異なります。一般的には70万円〜90万円前後で行われることが多いですが、症例によっては100万円を超えるケースもあります。
スマーティー(Smartee)もこの範囲に含まれる自由診療の一つであり、実際の費用は医院や治療内容によって大きく変動するため、カウンセリング時に見積もりを確認しておくことが大切です。
ワイヤー矯正・インビザラインとの違い
スマーティー(Smartee)を検討する際に、他の矯正方法との違いを把握することは非常に重要です。特に、従来からあるワイヤー矯正や、同じくマウスピース型矯正として世界的に普及しているインビザラインとの比較は、判断材料として多くの方が注目するポイントです。
以下に、スマーティー(Smartee)、インビザライン、ワイヤー矯正の3つを主要な観点から比較した表を示します。それぞれに長所と短所があるため、目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

まとめ
スマーティー(Smartee)は、高い精度と柔軟な対応力を兼ね備えている、注目の選択肢です。シミュレーションによる可視化や、子どもから大人まで使える多様な製品ラインナップ、キャラクターコラボなど、他にはない魅力が詰まっています。インビザラインやワイヤー矯正と比較し、ぜひご自身に合った方法を見つけてください。
※矯正の進み方や結果の出方には個人差があります。