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神経の治療(根管治療) 2021/02/02

根管治療(歯の神経の治療)の痛みの原因と対処法

歯の神経の痛みは、ズキズキした鋭い痛みや、鈍い痛み、重苦しい感じなど様々な不快な症状を感じます。歯の神経に炎症が起きている場合には、多くの場合、根管治療が必要です。
不快な症状を取り除くために行っているはずなのに、根管治療を開始してからも痛みが継続していたらと、心配になるのではないでしょうか。
今回は、根幹治療の内容や根管治療が必要になるケースをご紹介したうえで、根管治療中・治療後に発生する痛みについて、1.受診前、2.治療中、3.帰宅後のシチュエーションで解説します。痛みの原因や対処法をご紹介いたしますので参考になさってください。

そもそも根管治療とはどんな治療?

根管治療とは、歯の神経に近接する虫歯や、歯周病が神経に感染した場合に行う治療です。神経をきれいに取り除く必要があるため、治療回数がかかります。

根管とは

歯は、歯肉とその直下にある歯槽骨に植立しています。 歯肉と歯槽骨に覆われている部分を歯根と呼びます。この歯根の中には、根管という空洞があり、神経や血管でできた結合組織で満たされています。

歯の神経の役割

神経は、痛みなどの刺激を感知する働きを担っています。 そのため、神経が死んでしまった歯は、痛みやしみるといった知覚がないため、虫歯が進行しても自覚症状に乏しくなります。

根管治療の方法

神経が死んでしまった歯や、神経まで感染が波及している場合には、根管治療により神経を除去する処置が必要です。 根管治療の方法を簡単にご説明します。

■歯の根の周りを清潔に保つ
処置する歯の周りを清掃し、プラークを除去します。ラバーダムと呼ばれるゴムのシートと消毒を併用することで無菌化した処置に近づけることができます。

■感染歯質の除去
虫歯が原因の場合には、感染している歯質を削って除去していきます。

■歯髄の除去
歯を真上から削って穴をあけます。根管の入り口である根管口を見つけ、器具を入れて歯髄を除去します。

■根管の長さの測定
専用の機械で根管の長さを測定します。

■根管拡大
神経を残さず除去し、薬剤を充填しやすくするために、根管の形を拡大していきます。

■根管洗浄
根管拡大により、根管内に充満した切削片を除去し、消毒します。

■貼薬
根管内に薬を塗って1回目の治療が終了です。歯にあいた穴には、仮のセメントや、仮歯を付けて補強します。

■根管充填
痛みや、違和感などの症状がなくなれば、空洞化した根管内にお薬を充填して完了です。

■仮詰
根管充填が完了した後、歯に空いている穴を仮詰し、レントゲンを撮影します。 レントゲンでは、緊密に根管内に薬剤が充填されているか、根管の先から薬剤が流出していないかを確認します。

■歯の土台
上記の流れが特に問題なく完了したら、次回以降は歯の被せ物をするための土台作りに移行します。

▶根管治療の流れをもっと詳しく知りたい方は「根管治療(歯の神経の治療)の方法と流れ」の記事をご確認ください。

根管治療を行うケースとは

根管治療が必要な歯の主な原因は、虫歯や歯周病です。歯の神経に由来する痛みや不快感は、自然治癒することはありません。根管治療を行い、感染した神経を除去する処置が必要です。

根管治療が必要な症状

神経まで感染が波及している場合には痛みや、違和感が発生します。具体的な症状は以下の通りです。

■強い痛み
歯の神経の急性症状として、ズキズキとした強い痛みが起こることがあります。 特に、夜間に起こることが多く、“激痛で眠れなかった”と説明する患者さんもいらっしゃいます。

■腫れる
歯の周囲や、歯の根元が腫れて熱感があることがあります。

■咬合痛
咬んだ時に痛みや違和感があることを咬合痛があるといいます。咬みあわせた時のズキンとした痛みの他に、歯が浮いているような感じなど様々な症状が当てはまります。

■瘻孔(ろうこう)
歯根の先に炎症が波及すると、膿の袋が形成されることがあります。瘻孔とは、この袋が破れて歯肉から膿が流出している状態です。見た目は歯肉にできた口内炎や、にきびのような小さな孔です。

1.受診前にできる歯の神経症状への対処法

第一選択としては、早々に歯医者に行くことです。特に、根管治療を得意とする歯科医師のところを受診することが良いでしょう。 もしも、夜間で診療時間外であった場合や、出張先でかかりつけ医に行けないといった場合には下記の方法をお試しください。

痛み止めの服用

これまで抜歯や根管治療の際に、痛み止めの処方歴があり、保管している場合には、用法や用量を守って痛み止めを服用しましょう。 内科で発熱の際に処方されている解熱鎮痛薬でも効果があります。 もしも、手元に薬がない場合には、ドラッグストアに行き、歯の痛みに効く薬を購入しましょう。ロキソニンなどが一般的です。

冷やす

冷やすことで、炎症している箇所への血流量が抑えられるため一時的に痛みが引くことがあります。

温めることは要注意

冷やすと一時的に痛みが減退することが期待できますが、反対に歯の神経に痛みがある場合には、長時間の入浴には注意が必要です。身体が温まると血行が良くなるため痛みが強くなります。

2-1.歯科医院内での根管治療中の痛み

次に、根管治療を開始した後に発生する痛みについてご説明いたします。処置中の痛みは、歯科医師に共有することが大切です。具体的な症状は以下の通りです。

麻酔が効かない

神経に感染が波及し炎症が強い場合、麻酔が効きにくくなることがあります。これは、痛みの閾値や、麻酔の作用機序による原因です。この場合、麻酔を追加するという方法もありますが、無理をせずに一度、ロキソニンなどの消炎鎮痛剤を処方し、服用し痛みを除去します。 処置は、次回以降に強い痛みが治まった状態で行います。

器具の挿入時の痛み

抜髄など生きている神経を除去する場合、初めは麻酔を行って処置しますが、神経の除去が完了すると、器具を根管に挿入しても痛みを感じなくなります。
しかし、治療中にほとんど痛みは感じないがある一か所はチクッと痛みを感じる、触られている感じがするといった症状が現れることがあります。その場合には、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。残髄炎といって神経の取り残しによる炎症を防止するために、根管からすべての神経を除去する必要があるからです。
この場合は、再度麻酔を行い、根尖(歯の根の先)付近にある神経を除去していきます。

2-2.歯科医院内での根管治療後の痛み

歯科医院で処置を受けた直後に痛みや違和感がある場合には、歯科医師に遠慮せずに伝えましょう。歯科医院で治療直後に発生する痛みや違和感としては、下記の原因が考えられます。

局所麻酔の効果時間

治療中は、局所麻酔を行っています。局所麻酔の種類にもよりますが、一般的に1時間程度で効果が消失します。 痛み止めは抜髄(神経を抜くこと)の初回などは、歯科医師から処方があります。
治療回数が経過すると歯科医師からは、痛み止めの処方について確認がない場合があります。局所麻酔の効果が切れた後の痛みが心配な場合には、歯科医師に伝えて適切な処方を受けることをおすすめします。

咬み合わせ

根管治療中の歯は、咬み合う歯と当たらないようにすることが多いのですが、仮詰したセメントの高さなどで、思いがけず当たってしまうことがあります。 歯科医師から、「咬んで当たりませんか?」などと確認があるので、違和感がある場合には、形態を治してもらうと安心です。

3.帰宅後、治療後しばらく経ってから出る痛み

数日経ってから痛みが出てくる場合には、注意が必要です。 抜髄など処置当日の痛みが強く、日が経つにつれて痛みが消退していくことが基本です。 気になる痛みがある場合には、歯科医師に問い合わせ、受診を早めた方がよいかを確認しましょう。

不適切な治療

想定したい内容ではありませんが、操作が不適切に行われた結果、感染物質が根管の先から押し出され、根尖周囲の組織に炎症が波及することがあります。このような場合には、歯肉の腫れや、強い痛みが発生します。抗生剤の投与で改善することがあるため、歯科医師に状況を伝えてみましょう。
また、治療中の歯で硬いものを咬んだ場合に起こる歯根破折などの可能性もあります。 痛みが強い場合には、早めに受診することが大切です。

治療による刺激

根管治療では、根管内を消毒するために次亜塩素酸という薬剤や、水酸化カルシウムという薬剤を貼薬した場合、化学的な刺激で違和感を起こすことがあります。一時的な痛みや違和感のため、ほとんど数日で消退します。

仮詰が取れる

仮詰しているセメントが取れてしまうと、治療中の根管内に唾液が流入し汚染されてしまいます。その結果、感染が再発し痛みが出ることがあります。仮詰が取れた場合には、予約を早めてもらいましょう。また、仮詰したセメントは、長期的な使用に適しておりませんので、治療を週に1回程度で来院し、治療の間隔を空けないことが大切です。

まとめ

根管治療は、神経の強い痛みや不快症状を除去するために行う治療ですが、治療期間中、治療後に痛みや不快症状が発生することがあります。
“治療しているはずなのに、どうして痛いの!?”と不安になるかもしれませんが、根管治療を中断しないことが大切です。様々な症状に対応できる根管治療を得意とする歯科医師に処置を依頼することをおすすめします。

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■他の根管治療のコラム:https://teech.jp/column/konkanchiryo
■根管治療の歯科医師インタビュー:https://teech.jp/interview/konkanchiryo-interview
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【コラム執筆・監修者の紹介】 
木坂里子
東京医科歯科大学卒業 現役歯科医師として勤務

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