何歳まで小児歯科専門の歯医者さんに通えばいいの?
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、虫歯などの異常が見つかった時、小児歯科専門の歯医者さんを受診していることかと思います。一般歯科とは異なり、小児歯科には子どもの歯科治療に精通した歯医者さんが診療にあたっていることから、安心して治療を任せることができますよね。そこで気になるのが「何歳まで小児歯科専門の歯医者さんに通うべきか」という点ですよね。
▼厳密な決まりはない
実は、小児歯科専門の歯医者さんを受診する年齢に関しては、厳密な決まりが存在していません。そのため、18歳になっても小児歯科専門の歯医者さんを受診しているケースもあります。それが正しいことなのか、あるいは間違っていることなのかは、患者さんや受け入れる側である歯医者さんによっても大きく変わるといえるでしょう。
▼永久歯が生えそろう頃には一般歯科へ
小児歯科専門の歯医者さんには年齢的な制限はないものの、一般的には永久歯列の完成をもって、一般歯科へと移行するケースが多いといえます。その頃には顎の発育も完了していますし、一般歯科でも十分対応可能となっているからです。ただ、永久歯が生えそろったり、顎の発育が完了したりする時期には個人差があることから、厳密に何歳までといえないのが現実です。
▼成人しても小児歯科に通い続けてもいいの?
小児歯科専門の歯医者さんは「いつか卒業しなければならないもの」ではあるのですが、成人後もそのまま同じ歯医者さんに口腔の管理をしてもらうことも不可能ではありません。もちろん、小児歯科治療だけを行っている歯科医院だと難しいですが、一般歯科もかねているところであれば、成人後も継続して通院するメリットは大きいといえます。なぜなら、小さな頃から受診しているだけに、歯やお口全体の状態も熟知してもらえているからです。これは成人後の歯科治療において、非常に大きなメリットとなります。
▼歯医者さんと相談して決める
このように、小児歯科専門の歯医者さんは「何歳までしか通えない」という厳密な決まりはありませんので、その判断は個々の歯科医院の方針に委ねられます。ですから、小児歯科を卒業する時期については、主治医としっかり相談した上で決めることが大切です。
▼まとめ
小児歯科専門の歯医者さんから一般歯科へと移行する時期は、個々の歯科医院によってさまざまです。大切なのは、お子さまの歯や顎が正常に発育することであるため、その点も踏まえながら小児歯科の卒業時期について歯医者さんと相談していきましょう。
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(このコラムは歯科医師によって執筆・監修されています)
【コラム執筆歯科医師の紹介】
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長崎大学歯学部歯学科卒業