【Teech歯科コラム】舌苔が気になる?48.3%の人がケアせず放置する理由と正しい対策
歯磨きをしているときに、ふと自分の舌が白くなっていることに気付いたことはありませんか?
舌は本来ピンク色ですが、口の中の不潔さや体調不良によって白っぽくなることがあります。この白い汚れは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれ、口臭や味覚の低下の原因となることもあります。今回は、舌苔の原因やケア方法について詳しく解説します。
アンケート結果:多くの人が舌苔を気にしている
『舌の表面に付着した白い汚れ(舌苔)が気になったことはありますか?』という質問に対し、 25.7%の人が舌苔を気にしてケアをしている 一方、 48.3%の人は気にしているがケアをしていない ことがわかりました。この結果から、多くの人が舌苔の存在を気にしているものの、具体的なケアに至っていない現状が浮かび上がります。
舌苔とは?
舌苔は、舌の表面に付着する灰白色または黄白色の汚れのことで、食べかす、唾液の成分、口の中の粘膜が剥がれたもの、細菌などが主成分です。舌苔が多くなると、口臭や味覚障害の原因となるため、適切なケアが必要です。
舌苔がつきやすい人と状況
舌苔がつきやすいのは以下のような人です。
口が乾燥しやすい人:マスクをして口呼吸になると、口の中が乾燥し、舌苔が増えやすくなります。
間食や歯磨きの習慣が不十分な人: 食事後に歯磨きをしない場合、口の中が不潔になり、舌苔がつきやすくなります。
ストレスや唾液の分泌が少ない状態の人: ストレスが多いと唾液の分泌が減り、口が乾燥して舌苔が増えることがあります。
また、舌の中央から奥の部分が特に舌苔がつきやすい場所です。「あっかんべー」と舌を大きく出したときに、奥の部分が白っぽくなっている方は舌苔がたまりやすい状態です。
舌苔を取り除くべき理由
舌苔には口臭の原因となる細菌が多く含まれており、誤ってこれらを飲み込んでしまうと、場合によっては肺炎の原因となることもあります。そのため、定期的に舌苔を取り除くことが推奨されますが、過度なケアは逆効果です。また、舌苔が多く付着していると、味覚が低下して食べ物の味が感じにくくなります。味覚は舌の表面にある「味蕾(みらい)」という組織で感じ取られますが、舌苔が味蕾を覆うと味を感じにくくなり、食事が楽しめなくなることがあります。定期的なケアで舌を清潔に保ち、味覚を健やかに保ちましょう。
舌苔の取り除き方とポイント
1日1回のケアが目安: 朝の歯磨き時に行うのが最適です。
舌ブラシや柔らかい歯ブラシを使用: 舌の表面は凹凸があり、うがいだけでは落ちません。舌専用のブラシを使い、優しくケアしましょう。
鏡を見ながら行う: 舌苔がついている部分を確認しながら、的確にブラシを当てましょう。
奥から手前へ優しくブラシを動かす: 強い力で磨かず、舌を傷つけないようにしましょう。
無理に一度で綺麗にしない: 厚く舌苔がたまっている場合は、日をかけて少しずつ取り除きます。
【調査概要】
対象者:全国の10代〜30代の男女
サンプル数:300人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート 実施日:2024年9月