【Teech歯科コラム】災害時の口腔ケア、あなたは大丈夫?約80%が知らない非常時の歯みがき対策
南海トラフ地震や直下型地震などの大規模な災害が予測される中、皆さんはどのような防災対策を行っていますか?食料品や日用品の備蓄はしっかり進めている方が多いかもしれませんが、口腔ケアの準備はどうでしょうか?
本記事では、水をあまり使えない状況でも実践できる効果的な口腔ケアの方法や、非常持ち出し袋に加えておきたいおすすめの口腔ケアグッズをご紹介します。これを機に、防災対策の一環として口腔ケアの準備も見直してみませんか?
今回は、「災害時、水が使えない時などの歯みがきの方法について知っていますか?」というアンケート調査を行った結果、災害時に水が使えない状況での歯みがき方法を知っている人は全体のわずか21%にとどまり、約80%の人々がその方法を知らないことが明らかになりました。これは、災害時の口腔ケアの重要性や具体的な対処法について、多くの人が十分な認識を持っていないことを示しています。
災害時に口腔ケアが不足すると、虫歯や歯周病だけでなく、インフルエンザや誤嚥性肺炎など、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に避難生活が長引く場合、適切な口腔ケアを行うことは健康を維持するために不可欠です。
歯ブラシがない時の口腔ケア方法
災害時には、避難所で歯ブラシが手元にないことも想定されます。そのような場合でも、口腔ケアを怠らないことが重要です。例えば、食後に30mL程度(おおさじ2杯程度)の水やお茶で口をしっかりすすぎ、ハンカチやティッシュを指に巻いて歯をぬぐうことで、汚れを取り除くことができます。
ノンアルコールウェットティッシュの活用
さらに、ハンカチの代わりに、ノンアルコールタイプのウェットティッシュを使うのも効果的です。ウェットティッシュを指に巻いて歯を拭けば、手軽に口腔ケアが行えます。歯磨き用のウェットティッシュも市販されており、非常時に非常に便利です。
非常持ち出し袋に加えたいアイテム
避難所での生活を見越して、非常持ち出し袋には以下のアイテムを追加しておくと安心です:
- 歯磨き用ウェットティッシュ
- ノンアルコールウェットティッシュ
- ハンカチやティッシュなどの歯ブラシ代用品
これらを備えておくことで、災害時でも口腔内の清潔を保ち、健康を守ることができます。
まとめ
災害時においても、口腔ケアは全身の健康を守るために非常に重要です。限られた資源を有効に活用し、非常用持ち出し袋に口腔ケアグッズを加えることで、避難生活中でも口腔内の健康を維持しましょう。災害への備えは、日常のケアも含めて総合的に行うことが大切です。
【調査概要】
対象者:全国の20代〜40代の男女
サンプル数:300人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ アンケート
実施日:2024年8月