【Teech 歯科コラム】6月4日は虫歯予防デー!母親が選ぶ虫歯予防対策1位は「一緒に歯磨き 32.3%」
6月4日は虫歯予防デー、この日は特に、私たちがどのようにして子どもたちの口腔ケアに関わっているかを見直す絶好の機会です。 今回のアンケートでは、「こどもの虫歯予防にどのような対策をしていますか?最も気をつけている事を選択してください」という質問をし、20代から30代の母親たちが日常的に行っている虫歯予防策について聞きました。 その結果を元に、子どもの虫歯予防を楽しく、効果的に行う方法を探ります。
〈アンケート結果〉
アンケート結果から見る虫歯予防の重要ポイント
全体のうち、32.3%の母親が子どもと一緒に歯磨きをすることを最も重視していると回答しました。この行動は、単に子どもに正しい歯磨きの技術を教えるだけではなく、毎日のルーティンを通じて親子の絆を深める素晴らしい方法となります。共に過ごす時間は子どもの社会的スキルや自尊心の発達にも寄与し、安心感を与える重要な役割を果たします。
歯磨き時間をより楽しくするために、お気に入りのキャラクターがデザインされた歯ブラシを使用したり、歯磨きの歌を歌いながら行うことで、子どもの興味を引きつけ、ポジティブな歯磨きの習慣を育むことができます。楽しい活動は子どもの参加意欲を高め、日常的なケアが自然と行われるようになります。
さらに、28%の母親が子ども専用のフッ素歯磨き粉の使用を重視しています。フッ素は歯質を強化し、酸による歯のエナメル質の溶解を防ぐことで虫歯を効果的に予防します。子ども用のフッ素歯磨き粉は、適切な濃度で設計されており、安全かつ効果的に日常の歯磨きに取り入れることが可能です。これにより、小さなうちから適切な口腔ケアを行い、将来的に歯の健康を守る基盤を築くことができます。
そして23.3%は、子どもを定期的に歯科医へ連れて行くことを選んでいます。これは早期発見と早期治療を可能にし、長期的な健康を支える重要なステップです。
歯科医による定期的な検診は、虫歯や歯肉病などの問題を早期に発見し、必要な場合にはすぐに治療を開始することができます。また、歯科医は子どもの成長に合わせた適切な口腔ケアのアドバイスを提供することができ、これが子どもの長期的な歯の健康を支える重要なステップとなります。
定期的な歯科訪問は、子どもにとって歯医者さんが怖い場所ではなく、親しみやすい場所であるという認識を植え付けるのにも役立ちます。歯医者さんとのポジティブな関係を築くことで、子どもは将来的に自発的に口腔ケアを行う意識を高め、健康な生活習慣を身につけることができるでしょう。
食生活も虫歯予防において重要な役割を担います。甘い飲食物の制限は、虫歯の主要な原因となる糖分の摂取を抑えることで、歯の健康を守る効果があります。アンケート結果によると、7%の母親がこの方法を最も優先して実践しているとのことです。
健康的な食生活への変更は、子どもの虫歯予防に直接的な効果をもたらします。特に、糖質が多いお菓子やジュースは、口内で糖分が細菌により酸に変えられ、これが歯のエナメル質を徐々に溶かす原因となります。そのため、甘いスナックや飲料の摂取を控え、代わりに栄養価の高い食品を選ぶことが推奨されます。
〈実践可能な食事やおやつ時のアイディア〉
・食後のすすぎ
食後に口をすすぐことは、食べかすや糖分が口内に留まるのを防ぎます。ただ水で口をすすぐだけでなく、フッ素が含まれたうがい薬等を使用することも効果的です。
・飲み物の選択
甘いジュースやソーダの代わりに、水やお茶を飲む習慣をつけることは、子どもの糖分摂取量を減らすのに役立ちます。特に緑茶には、歯を強化し、虫歯を防ぐ効果がある成分が含まれています。
・スナックの賢い選択
甘いお菓子の代わりに、チーズやナッツ、生の野菜や果物をスナックとして提供することで、子どもの歯にとって有害な糖分の摂取を避けることができます。これらの食品は、歯に良いだけでなく全身の健康にも寄与します。
これらの習慣を取り入れることで、子どもの口内環境を健康に保ち、虫歯のリスクを減らすことができます。毎日の小さな選択が、子どもの長期的な健康を大きく左右するのです。
子どもの口腔健康を守るためには日々の小さな習慣が重要です。親子での歯磨き、適切なフッ素の使用、定期的な歯科訪問、そして賢い食事選びを通じて、子どもたちの健康な歯を育てましょう。これらの習慣を楽しく取り入れることで、毎日をもっと笑顔で過ごし、6月4日の虫歯予防デーを意味深いものにしましょう。
【調査概要】
対象者:全国の20代〜30代の母親
サンプル数:300人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ アンケート
実施日:2024年5月