【歯科コラム】約6割が感じる「歯茎の痩せ」その原因と対策とは？
「最近、歯茎が痩せてきた気がする…」と感じたことはありませんか？
年齢を重ねるにつれて、多くの方が気にし始めるこの症状、実は日々のケア次第で予防や改善が可能です。40代から60代の男女を対象に行ったアンケートでも、約6割の方が「歯茎が痩せてきた」と感じていることがわかりました。特に女性の62.67%がこの変化を実感しており、多くの人にとって身近な問題です。
この「歯茎が痩せる」という症状は専門的には「歯肉退縮」と呼ばれ、見た目だけでなく、健康にも深い影響を及ぼします。では、なぜ歯茎が痩せるのでしょうか？その原因と、今すぐ始められる予防策について詳しく見ていきましょう。
40代から60代の男女を対象に行ったアンケートによると、歯茎が痩せたと感じる方は、男性で54.7%、女性で62.7%という結果が得られました。年齢とともに多くの方が歯茎の変化に気づいていることがわかります。この「歯茎が痩せた」と感じる現象は、専門的には「歯肉退縮」と呼ばれるものです。
歯肉退縮の原因
歯肉退縮は、歯の根が見えるようになったり、歯が長く感じられる状態を指します。これにはいくつかの原因が考えられます。
1. 歯周病
歯周病が進行すると歯茎や顎の骨が次第に破壊され、歯茎が下がっていきます。これにより、歯茎の痩せが顕著になります。
2. 不適切なブラッシング
力強く磨きすぎたり、間違ったブラッシング方法を続けると、歯茎が削られ、後退する原因になります。
3. 噛み合わせや歯並びの問題
歯並びが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり、その部位の歯茎が痩せることがあります。歯ぎしりや食いしばりも、歯茎に負担をかける要因となります。
4. 加齢
年齢とともに歯茎が痩せていくのは自然な現象です。10年で約2mm程度、歯茎が下がるとされています。
歯茎の退縮を防ぐために
歯茎が痩せてきたと感じた場合、まずは原因を突き止めることが重要です。歯周病が原因であれば、早期治療が必要ですし、ブラッシングの方法を見直すことも有効です。正しいブラッシングを習慣化することで、歯茎の健康を守り、退縮を予防できます。
また、噛み合わせに問題がある場合は、歯科での治療を検討することが求められます。さらに、歯茎の痩せが進行してしまった場合は、手術という選択肢もあります。これは、痩せた部分に他の部位の歯茎を移植するなどして、審美的な改善を図る手術です。
日々のケアの重要性
最も効果的な予防法は、日々のブラッシング習慣を正しく保つことです。適切な歯磨きによって歯周病の進行を防ぎ、それに伴う歯茎の退縮も抑えることができます。加齢による歯茎の退縮を完全に防ぐことは難しいですが、定期的な歯科検診や適切なケアによって、その進行を遅らせることが可能です。
歯茎の健康を維持するためには、早期の意識と予防が鍵となります。定期的なチェックと適切なケアを心がけ、健康な歯茎を保ちましょう。
【調査概要】
対象者:全国の40代〜60代の男女
サンプル数:300人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート 実施日:2024年9月
